Part 1

遥の部屋
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えっと、チャンネルのアクセス分析は……このタブだよね
2
……うん、視聴者数少し伸びてきてる。
新しい視聴者層も増えて——
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???
『遥ちゃん!』
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ミク、どうしたの?
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ミク
『配信の企画を考えるって言ってたから、
気になっちゃって。見学してもいいかな?』
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大丈夫だよ。今、配信チャンネルの
データ分析をしてたところなんだ
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ミク
『データ分析?』
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そう。例えば……
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今見てるのは、この前の配信アーカイブのデータなんだけど……
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視聴回数とか、どの時間帯に、
どんな層に見られてたかがわかるんだ
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ミク
『へえ、すごいね……!
こういう情報を参考にして、企画を考えていくんだ』
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うん。次の配信は、新規の人にも見てもらえるような
企画にしたいから……
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最近見てくれるようになった人達のデータを
重点的に見ていくつもりだよ
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ミク
『そうなんだ……』
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ミク
『……ねえ、わたしもデータ分析のお手伝いしてもいいかな?』
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え、いいの?
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ミク
『うん! 遥ちゃんの話を聞いてたら、
やってみたいなって思ったの』
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ありがとう。
ふたりの方が気づけることも多いだろうし、助かるよ
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それじゃあ、まずは新しい視聴者の年齢層を調べようか。
少し前の年齢層と比較してみて……
翌日
モアモアハウス
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——じゃあ今日のミーティングを始めよっか
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まず次の配信についてなんだけど、
この企画書を見てもらってもいいかな?
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みのり
『リスナーに癒やしを届けたい。
MORE MORE JUMP!のチルラジオ』?
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うん。普段より落ち着いた雰囲気でトークをして、
今日もお疲れ様って、リスナーの人に癒やしを届けるラジオだよ
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愛莉
へえ、今までにない企画でおもしろそうね
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愛莉
でも、どうしてチルラジオにしたの?
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実はこの企画を考える前に、配信のアーカイブデータを見ながら
私達の視聴者層を調べてたんだけど……
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前より、30代の人達が増えてたんだ。
しかもその人達は、ちょっと遅い時間帯に見てることが多いみたい
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まあ、そうなのね。遅い時間ってことは……
寝る前に見てくれてたりするのかしら
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私もそうなんじゃないかなって思う
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だから今回は、そういう人向けに
何か遅い時間に楽しめる企画はないかなって考えて——
チルラジオをしようって思ったの
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具体的な内容は、これからみんなで
考えていきたいなって思うんだけど……どうかな?
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とっても素敵だと思うわ。
普段と違うラジオなら、私達の新しい一面も届けられそうだし
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みのり
うん! わたしもたまに、夜のラジオ聴いて癒やされてるので、
今度はみんなに癒やしを届けたいと思います!
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愛莉
わたしも賛成よ。ターゲットのニーズと、
既存ファンへの満足度を兼ね備えたいい企画だわ
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ありがとう。
……じゃあ、この企画で進めていこう
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愛莉
おっけー!
けど、本当にいい企画ね。さすが遥だわ
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実は、ミクも一緒に考えてくれたおかげなんだよね
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みのり
え、そうだったんだ!
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うん。私じゃ出せなかったアイディアとかも
たくさん出してくれて、とっても頼もしかったよ
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それじゃあ、遥ちゃんとミクちゃんが一生懸命考えてくれた分、
私達も頑張って、いい配信にしなくちゃいけないわね
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愛莉
ええ、まずはトークのアイディア出しからやっていきましょ
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(——チルラジオ、みんなに賛成してもらえてよかったな。
あとでミクにも、お礼を言わないと)
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(……でも企画の本題はこれから)
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(配信を見てくれた人に、
次も見たいって思ってもらえるように——)
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(みんなで素敵なラジオにしよう)