Part 1
類の部屋
類
(……脚本が少しずつ形になってきた)
類
(しかし、迷うな……)
類
(このシーン、抑えるべきか、もっと踏み込むべきか。
ここで見せたい感情には、踏み込んだ表現が必要だけど——)
ここで見せたい感情には、踏み込んだ表現が必要だけど——)
類
もう昼前か……。
休日とはいえ、徹夜してしまったね
休日とはいえ、徹夜してしまったね
類
メッセージもたまっているな……
寧々のメッセージ
『脚本、進んでる? 無理しすぎて倒れないでよ』
えむのメッセージ
『類くんに届け! がんばれがんばれビーム!』
司のメッセージ
『気分転換がしたくなったら、いつでも話に付き合うぞ!』
類
みんな……
類
司くんから……?
類
もしもし。どうしたんだい?
司
『つかぬことを聞くが、今日は家にいるのか?』
類
その予定だよ。脚本制作を進めたいからね
司
『なら今から、えむと寧々を連れて、
そっちに行っても構わないか?』
そっちに行っても構わないか?』
司
『なに、作業の邪魔をするつもりはない。
ちょっと渡したいものがあってな』
ちょっと渡したいものがあってな』
類
ああ、僕のほうは構わないよ
司
『おお、それはよかった!
では着いたら連絡しよう。またあとでな!』
では着いたら連絡しよう。またあとでな!』
類
(渡したいもの、か。なんだろう?)
類
(気にはなるけれど……今は、作業に集中しよう)
2時間後
えむ
わあ、前にみんなで来た時よりも散らかってる!
類
このところ、片付ける時間がとれなくてね
類
ああ、ソファに座るなら、足元に気をつけて。
いろいろ転がっているから
いろいろ転がっているから
司
そもそもソファまでたどり着けるのか、これは……?
寧々
床のものは、適当に端にまとめておくよ
類
お客様にそんなことまでさせて悪いね
寧々
ていうか、また目のクマがすごいことになってない?
えむ
類くん、ちゃんと寝てるの?
類
なるべく仮眠はとるようにしているよ。
今日……というか、昨日はつい徹夜をしてしまったけどね
今日……というか、昨日はつい徹夜をしてしまったけどね
寧々
だと思った。
どうせ、ごはんもちゃんと食べてないんでしょ
どうせ、ごはんもちゃんと食べてないんでしょ
類
そういえば……昨日の昼から食べてないかもしれないな
類
作業をしてるとどうしてもね。
集中しているから、特に気にならないんだけど
集中しているから、特に気にならないんだけど
司
寝食を忘れるとは、まさにこのことだな
司
まったく……やはり来て正解だった
寧々
はいこれ。差し入れ
寧々
栄養補助スナックとか飲み物とか、
作業しながらでも食べられそうなものいろいろ入ってるから
作業しながらでも食べられそうなものいろいろ入ってるから
寧々
課題のスケジュールがハードなのは知ってるけど、
ごはんはちゃんと食べなよ
ごはんはちゃんと食べなよ
類
……ああ、ありがとう。気をつけるよ
えむ
それからこれも! お菓子もたーくさん持ってきたよ!
類
袋いっぱいに入ってるのは……全部、ラムネかい?
えむ
えへへ、いろんな種類のラムネを買ってきたんだ~!
えむ
いろいろあったら、忙しい中でも、
ルンルンな気持ちになれるかなって!
ルンルンな気持ちになれるかなって!
類
フフ、たしかに。これだけあると嬉しいね
寧々
だからって、ラムネだけで食べた気にならないでよ
類
わかっているよ
司
最後はオレの番だな
司
このところ、しっかり眠れてなさそうだったから、
快眠グッズを用意してみた
快眠グッズを用意してみた
司
たとえ仮眠であっても、睡眠の質を上げられるように……
まずはアイマスクだ
まずはアイマスクだ
類
へえ。温めたり冷やしたり、
どちらも使えるタイプだね
どちらも使えるタイプだね
司
うむ。脚本作りで目を酷使したあとは
ぜひ使ってみてくれ
ぜひ使ってみてくれ
司
それと……心地よく夢の世界へ誘ってくれるBGMも用意した
類
おや、これは……CDだね
司
オレもたまに聴くピアノの楽曲集でな。
夜をテーマにした楽曲が揃っている
夜をテーマにした楽曲が揃っている
司
これで頭と体を休めて、作業に取り組むといい
類
……ありがとう。
聴かせてもらうよ
聴かせてもらうよ
類
それにしても、このために今日はわざわざ来てくれたのかい?
司
仲間のためならば当然だろう
寧々
課題の手伝いはできないけど、
こういう形でなら応援できると思って
こういう形でなら応援できると思って
えむ
がんばってね、類くん! ファイトだよ!
類
(……僕は本当に、仲間に恵まれているね)
類
みんな、ありがとう
類
ひと味違ったショーになると思うから、楽しみにしてほしいな