Part 1
ニューヨーク市 公園
杏
——それにしても、この公園ほんと広いよね!
冬弥
ああ。自然も豊かだし、景観もいい。
1日中いても飽きなさそうだな
1日中いても飽きなさそうだな
レベッカ
ジョギングやピクニックするにも人気だし、
海外から観光しに来る人も結構いるんだよ!
海外から観光しに来る人も結構いるんだよ!
エレナ
——あ、そうだ!
せっかくだし、みんなもちょっと見て回る?
せっかくだし、みんなもちょっと見て回る?
セドリック
いいかもしれないな。時間的に全部は難しいと思うが……
それぞれ興味のある場所を1、2カ所くらいなら大丈夫だろう
それぞれ興味のある場所を1、2カ所くらいなら大丈夫だろう
杏
さんせーいっ!
こはね
たしか、公園の施設案内が向こうにあったよ。
何があるか見に行こう!
何があるか見に行こう!
数分後
杏
わ……! テニスコートに、アスレチック!
バスケットコートも綺麗だね!
バスケットコートも綺麗だね!
レベッカ
こういうとこ見てるだけで、体動かしたくなってくるよね
スレイド
ああ、わかるわかる!
たまにランニングでここらへん通るんだけど、
練習してる人に話しかけられたりすると——
たまにランニングでここらへん通るんだけど、
練習してる人に話しかけられたりすると——
???
『お、スレイド!』
スレイド
『噂をすれば……やっほー!
今日も3人でバスケやってたの?』
今日も3人でバスケやってたの?』
バスケプレイヤーB
『うん! って……illysのレベッカもいる!?
隣の子は見ない子だね』
隣の子は見ない子だね』
杏
『あ……はじめまして! 白石杏です!』
スレイド
『日本から来てる子なんだけど、
すっごくいい歌を歌うんだよ!』
すっごくいい歌を歌うんだよ!』
バスケプレイヤーB
『へえ、スレイドが言うなら間違いないね!』
杏
『機会があったら聴いてよ。
絶対満足させるからさ!』
絶対満足させるからさ!』
バスケプレイヤーA
『って、ちょっと待てよ? ちょうど3人か……』
バスケプレイヤーA
『——なあ!
もし君達がよかったら、3on3していかないか?』
もし君達がよかったら、3on3していかないか?』
杏
……え?
杏
さすがに予想してなかったな~。
まさかこの3人でバスケすることになるなんて
まさかこの3人でバスケすることになるなんて
レベッカ
本当にね。
まあ、気楽にいこうよ
まあ、気楽にいこうよ
スレイド
しっかり取るから、どこからでもパスしてよ!
先に3点取ったほうが勝ちってことだし、さくっと決めちゃおう!
先に3点取ったほうが勝ちってことだし、さくっと決めちゃおう!
杏
うん!
杏
(って言っても、いい感じにパスコース潰されちゃってるなあ。
こうなったら自力で抜くしか……)
こうなったら自力で抜くしか……)
杏
(——あ、隙ありっ!)
スレイド
うわっ! 今のフェイント、すごい緩急だな……!
杏
(よしっ、抜けた!
このあとは——あ!)
このあとは——あ!)
杏
(ベッキー、いいとこにいる!
1回パスを出して——)
1回パスを出して——)
杏
こっち! もう1回戻して!
レベッカ
オッケー! アン決めちゃえ!
杏・レベッカ
『いえーい!』
『やった!』
『やった!』
スレイド
すごい! ナイスだよ、アン!
あっという間に2点取っちゃったな!
あっという間に2点取っちゃったな!
杏
ありがと!
ベッキーが動きを合わせてくれたおかげだよ
ベッキーが動きを合わせてくれたおかげだよ
レベッカ
ううん、アンの動きが良かったからだって
スレイド
抜いた時のフェイントもめちゃくちゃすごかったよ!
もしかしてバスケの経験あるの?
もしかしてバスケの経験あるの?
杏
一応ちょっとだけね。
昔、よく勝負してた子がいたんだ
昔、よく勝負してた子がいたんだ
レベッカ
へえ、ライバルがいたんだ。
その子もすっごく動けそうだね
その子もすっごく動けそうだね
バスケプレイヤーB
『やるなあ……!
でも、次はこうはいかないから!』
でも、次はこうはいかないから!』
杏
はぁ、はぁ……。
ダメだ、うまく抜けないや
ダメだ、うまく抜けないや
レベッカ
ずっとアンにマーク集中しちゃってるもんね
スレイド
さっきの動きがよかった分、やっぱり警戒されてるな。
相手の動きもよくなってきてるし
相手の動きもよくなってきてるし
レベッカ
そうだね。
得点も追いつかれちゃったし……このままだと苦しいな
得点も追いつかれちゃったし……このままだと苦しいな
杏
うーん……
杏
——あ、そうだ!
いい作戦思いついたかも!
いい作戦思いついたかも!
杏
ふたりとも、耳貸してくれる?
杏
(よし、それじゃあ作戦開始!
ボールを持ってるスレイドに、派手に動いてもらって……)
ボールを持ってるスレイドに、派手に動いてもらって……)
杏
(みんながスレイドに集中してる隙に——マークから抜ける!)
バスケプレイヤーA
『やばっ! フリーにするな!』
バスケプレイヤーB
『スレイドのほう行った! 直接ボールもらう気かも!』
杏
(この流れだと、私を警戒するよね。でも——!)
杏・スレイド
『ベッキー!』
レベッカ
——ナイスパス! 任せて!
レベッカ・杏・スレイド
『勝った~!』
バスケプレイヤーA
『なんだよ最後の連携!?』
杏
『えへへ、息ぴったりだったでしょ!』
スレイド
『アンが考えた囮作戦だよ! ひっかかったな!』
バスケプレイヤーA
『悔しいな~! もう1戦したいけど——』
杏
『ごめん、もうみんなとの待ち合わせの時間なんだ!』
レベッカ
じゃあ今日の続きは——
アンがまたアメリカに来た時に、だね
アンがまたアメリカに来た時に、だね
杏
うん! 楽しみにしてるね!