Part 1
早朝
住宅街
遥
はっ、はっ、はっ、はっ……
遥
(——うん、いいペース)
遥
(やっぱり朝のランニングはいいな。
頭も気持ちもスッキリできるし)
頭も気持ちもスッキリできるし)
遥
(あ……また坂道だ。
さっきよりも傾斜があるから、いい負荷になりそう)
さっきよりも傾斜があるから、いい負荷になりそう)
遥
(よし。ペースを落とさないで上り切れた……!)
遥
(少し休憩して、ここからのコースを確認しておこう。
えっと、スマホは——)
えっと、スマホは——)
レン
『おはよう、遥ちゃん』
遥
あ、おはよう。
ふたりともどうしたの?
ふたりともどうしたの?
リン
『頑張ってる遥ちゃんの応援に来たんだよ!』
レン
『この時間なら、トレーニングをしてるかなって思ってね』
遥
そうなんだ……ありがとう
レン
『今は……ランニングをしてるところ?』
遥
うん。合宿所の近くでね。
椿木さんにおすすめのコースを教えてもらったんだ
椿木さんにおすすめのコースを教えてもらったんだ
レン
『そっか。どうりで見たことない場所だと思ったよ』
リン
『初めましてのコースはどう?』
遥
アップダウンが多いから、適度に負荷がかかっていいコースだよ。
さすが椿木さんだね
さすが椿木さんだね
遥
それに、普段通らない道だから
合宿所の近くにこんなところがあったんだって
いろいろ発見できて楽しいな
合宿所の近くにこんなところがあったんだって
いろいろ発見できて楽しいな
レン
『へえ、どんなものを見つけたの?』
遥
カフェとか公園とか、それから——
リン
『遥ちゃん?』
遥
あ、ごめんね。
この先に神社があるのが目に入ったから
この先に神社があるのが目に入ったから
レン
『本当だ。鳥居みたいなものが見えるね』
リン
『わ〜、どんな神社なんだろ?』
遥
ふふ、ちょっと気になるね。
休憩しようと思ってたところだし……寄ってみようか
休憩しようと思ってたところだし……寄ってみようか
神社
遥
へえ、きれいな神社だね
遥
家の近くのランニングコースにも神社はあるけど、
こっちにもあるんだな
こっちにもあるんだな
リン
『でも、誰もいないねー?
神社の人も見当たらないし』
神社の人も見当たらないし』
遥
早朝だからね。
人が出てくるのはこれからなんじゃないかな
人が出てくるのはこれからなんじゃないかな
リン
『じゃあ、今はわたし達の貸し切りだね♪』
レン
『ふふ、お参りをするにはいいタイミングだね。
神様にじっくり話を聞いてもらえるかもしれないよ』
神様にじっくり話を聞いてもらえるかもしれないよ』
遥
たしかに、そうかも。
——せっかく立ち寄ってみたし、お参りしていこっか
——せっかく立ち寄ってみたし、お参りしていこっか
遥
まずは手水舎からだね
リン
『ちょうずしゃ?』
遥
参拝の前に、ここの水で身を清めるんだ。
手と口をすすぐんだよ
手と口をすすぐんだよ
リン
『あ、それ見たことある!』
リン
『そっか、神社でみんなが水を使ってたのって、
手と口を綺麗にするためだったんだ』
手と口を綺麗にするためだったんだ』
レン
『神様の前に出るから、
汚れてちゃいけないってことなんだね』
汚れてちゃいけないってことなんだね』
遥
うん。気が引き締まっていいよね
遥
それから——参道を通る時は注意が必要だよ
遥
真ん中は神様の通り道だから、
避けて歩くようにするんだ
避けて歩くようにするんだ
レン
『そんな決まりもあるんだね』
リン
『わわ! じゃあ、はしっこ通らなきゃ……!』
遥
ふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ
遥
それじゃあ、いよいよお参りだね
遥
お賽銭を入れたら、鈴を鳴らして——
遥
二拝二拍手一拝。
まずは2回お辞儀をして、2回拍手
まずは2回お辞儀をして、2回拍手
遥
それから、お願いごとをするよ
遥
(神様に伝えたいお願いごと……)
遥
(今、お願いをするとしたら……)
遥
——はい、これでちゃんとお参りできたね
リン
『うん、上手にできたよ!
これでお願いごとはバッチリ!』
これでお願いごとはバッチリ!』
レン
『遥ちゃんはどんなお願いをしたの?』
遥
グランプリのことだよ
遥
最後までトラブルなく、
自分達の実力を発揮できますように……って
自分達の実力を発揮できますように……って
リン
『え? 予選を突破できますように、じゃなくって?』
遥
うん
遥
——そこは、自分達の実力で叶えたいから
レン
『ふふ、そっか。そうだよね』
遥
リンとレンくんはどんなお願いごとをしたの?
レン
『僕は、遥ちゃんとほとんど同じことかな』
レン
『次のLUMINAタイムでも素敵な遥ちゃん達が
見れますように……って』
見れますように……って』
リン
『はいはい! わたしはね!』
リン
『みんながたくさんの人に希望を届けられますようにー!
ってお願いしたよ』
ってお願いしたよ』
遥
ふたりとも……ありがとう
遥
ふたりのお願いを叶えられるように頑張るね
遥
せっかくだからお守りもいただきたかったけど……
まだ誰もいないし、それはまた今度かな
まだ誰もいないし、それはまた今度かな
レン
『その時は、僕達も一緒に来たいから誘ってほしいな』
リン
『またお参りしたいよね♪』
遥
うん。じゃあ約束だね