Part 1
乃々木公園
司
皆、よく集まってくれたな!
ショーへの協力、感謝するぞ!
ショーへの協力、感謝するぞ!
愛莉
こちらこそ!
わたしも、子供達にお祭りを楽しんでもらうために
何かしたいって思ってたから、一緒にできて嬉しいわ
わたしも、子供達にお祭りを楽しんでもらうために
何かしたいって思ってたから、一緒にできて嬉しいわ
愛莉
でも、急にショーに出させてほしいってお願いして
迷惑じゃなかった?
迷惑じゃなかった?
類
いえ、むしろ助かりました。
人数が多い方が、脚本や演出の幅が広がりますから
人数が多い方が、脚本や演出の幅が広がりますから
愛莉
よかった。
一生懸命がんばるから、よろしくね!
一生懸命がんばるから、よろしくね!
司
ああ! Meowパークでのショーのように、
共に神社を笑顔でいっぱいにしようではないか!
共に神社を笑顔でいっぱいにしようではないか!
獅子舞ロボ
ガウガウ!
数時間後
類
これでひととおり通せたけれど……
みんな、しっかり役に入れているね
みんな、しっかり役に入れているね
司
桃井愛莉も、迫真の演技だったな!
獅子舞ロボとの喧嘩シーンは、特に素晴らしかったぞ
獅子舞ロボとの喧嘩シーンは、特に素晴らしかったぞ
愛莉
演じやすい役だったおかげよ。
これってもしかして、当て書きしてくれたの?
これってもしかして、当て書きしてくれたの?
類
はい。実は、ハッピーエブリデイの映像を
いくつか見させていただきまして
いくつか見させていただきまして
類
親しみやすいキャラクターや、
高い身体能力を活かせるような役にできればと
高い身体能力を活かせるような役にできればと
愛莉
なるほど……どおりで、ちょっと懐かしい感じがしたわけね
類
では、予定より早いですが
次は動きをつけて演じてみましょうか。
まず冒頭から——
次は動きをつけて演じてみましょうか。
まず冒頭から——
司
(冒頭は、オレと桃井愛莉演じる鬼達が、
獅子舞ロボに名乗りを上げるシーンから始まる)
獅子舞ロボに名乗りを上げるシーンから始まる)
司
(ここで観客の心を掴み、
ショーの世界に引き込むために——)
ショーの世界に引き込むために——)
司
(勇ましく、猛々しい鬼を演じてみせよう!)
司
『やあやあ! オレはこの神社の守護者、青鬼!』
司
『悪さをするやつは、オレの炎で成敗してやる!』
愛莉
『わたしは桃鬼! 山一番のパワー自慢よ!』
愛莉
『——覚悟なさい!』
類
——うん、ひとまずここまでにしようか
類
ふたりとも、自分の中でイメージを固めてきてくれたようだね。
とても個性が出ていたよ
とても個性が出ていたよ
愛莉
ありがと! ……でも、やっぱり天馬くんはすごいわね。
まるで、本当に鬼みたいだったわ
まるで、本当に鬼みたいだったわ
司
ハーッハッハ! そうだろう、そうだろう!
類
荒々しい所作に、ダイナミックな足運び……
もしかして、歌舞伎の鬼の立ち振る舞いを参考にしたのかな?
もしかして、歌舞伎の鬼の立ち振る舞いを参考にしたのかな?
司
おお、流石だな類!
そのとおりだ!
そのとおりだ!
司
歌舞伎の誇張された表現は、
鬼の強さや威厳を伝えるのにもってこいだと思ってな
鬼の強さや威厳を伝えるのにもってこいだと思ってな
司
他にも、鬼について書かれた文献をいろいろと調べ、
大衆が持つイメージも取り入れたつもりだ
大衆が持つイメージも取り入れたつもりだ
愛莉
なるほど……そうやって役作りをしてるのね
司
よければ、参考にしたものをあとで共有するぞ!
愛莉
ありがとう! とっても助かるわ
愛莉
それと……よかったら、
桃鬼の名乗り口上をやってみてもらえないかしら?
桃鬼の名乗り口上をやってみてもらえないかしら?
愛莉
わたしも、もっと天馬くんみたいな
力強い動きにしたいから、参考にさせてもらいたくて
力強い動きにしたいから、参考にさせてもらいたくて
司
無論、構わないぞ!
司
それなら……歌舞伎特有の動き、
『見得』を取り入れるのはどうだ?
『見得』を取り入れるのはどうだ?
司
このように、左足を大きく踏み出し、
両手を広げながらポーズを決め——
両手を広げながらポーズを決め——
司
『——覚悟しろ!』
愛莉
いいわね……!
豪快で、とっても迫力があるわ!
豪快で、とっても迫力があるわ!
愛莉
じゃあ——
愛莉
『——覚悟なさい!』
司
な……なぬ~~~~~!!!
司
一度見ただけで、こうも見事にできてしまうとは……!
愛莉
えっ、そんなによかった?
類
ええ。手から肩、胴へとしなやかに動作をつなげることで、
美しくもパワフルな所作が生まれていました
美しくもパワフルな所作が生まれていました
類
司くんとはまた違う、桃井さんならではの鬼になりそうです
愛莉
そこまで褒められると、照れるわね……
司
(……ふむ。あの柔軟かつキレのある動きは、
アイドルのダンスで培われたものだろうか)
アイドルのダンスで培われたものだろうか)
司
(ひとつひとつの動きが丁寧で、
指の先まで意識を巡らせていることがわかる……)
指の先まで意識を巡らせていることがわかる……)
司
(この共演は、オレにとっても学ぶところが多そうだな)
司
よし——この調子で、互いの培った経験を活かし、
素晴らしいショーにしていこうではないか!
素晴らしいショーにしていこうではないか!
愛莉
ええ!