Part 1
ストリートのセカイ
crase cafe
KAITO
みんな、今日は試飲会に参加してくれてありがとう!
ミク
カイトの新作コーヒー、私も気になってたからね
ルカ
最近、ずーっとこれにかかりっきりだったもんね〜
MEIKO
熱心にいろいろ試してたみたいだけど、期待してもいいのかしら?
KAITO
もちろん!
みんなの感想、聞かせてもらえると嬉しいな!
みんなの感想、聞かせてもらえると嬉しいな!
KAITO
さあ、みんな飲んでみて!
KAITO
どれも自信作なんだけど、どうかな?
ミク
それじゃあ、いただくね
MEIKO
あら、いい香り……
ルカ
あ、美味しい!
KAITO
よかった~!
KAITO
一番右のやつは苦味と酸味のバランスにこだわってて
繊細で複雑な味わいがポイントなんだ
繊細で複雑な味わいがポイントなんだ
KAITO
真ん中のやつはアロマを一番に考えて、
華やかでチョコレートのような甘い香りが特徴だよ
華やかでチョコレートのような甘い香りが特徴だよ
KAITO
左端は少し冒険した深煎りで、
芳醇な香りと深い苦味がまさにオトナのコーヒー……
って感じを目指してみました!
芳醇な香りと深い苦味がまさにオトナのコーヒー……
って感じを目指してみました!
ルカ
へえ、言われてみればそうかも
KAITO
あれ、その反応……
もしかして、あんまりピンと来てない?
もしかして、あんまりピンと来てない?
ルカ
どれも美味しかったし、いい香りだなって思ったけど、
そこまでの違いはちょっとね〜
そこまでの違いはちょっとね〜
KAITO
ええっ!?
ミク
正直に言うと私も
KAITO
ちょ……ちょっとちょっと!
全然違うでしょ~!?
全然違うでしょ~!?
KAITO
香り、味わい、口当たり……
どれも繊細な違いにこだわってブレンドしてあるんだよ!?
どれも繊細な違いにこだわってブレンドしてあるんだよ!?
ルカ
もしかしたら繊細すぎて、私達にはわからなかったのかもねー
KAITO
メイコ~!
キミならわかってくれるよね!?
キミならわかってくれるよね!?
MEIKO
そうねぇ……わかるにはわかるけど、
もう少しそれぞれの特徴を強めてもいいかもしれないわ
もう少しそれぞれの特徴を強めてもいいかもしれないわ
KAITO
なるほど……。
繊細さにこだわりすぎたかなあ
繊細さにこだわりすぎたかなあ
リン
あー! みんなここにいたんだ!
レン
もしかしてカイト、まだコーヒーの研究してるの?
KAITO
お、ふたりともいらっしゃい!
また改良したから、味見してくれない?
また改良したから、味見してくれない?
レン
いいけどさー……
レン
この前、オレのDJ練習に付き合ってくれるって
約束しただろ!
約束しただろ!
レン
オレはコーヒー研究に付き合ってるのに、
カイトはぜーんぜん付き合ってくれないじゃん!
カイトはぜーんぜん付き合ってくれないじゃん!
KAITO
うっ……ごめんごめん。
それは本当~に悪いと思ってるよ
それは本当~に悪いと思ってるよ
リン
わたしもだよ!
一緒に歌の練習してくれるって言ったのに~!
一緒に歌の練習してくれるって言ったのに~!
KAITO
ごめんってば~!
KAITO
この新作ブレンドが完成したら時間もできるし、
いくらでも付き合うから……ね?
いくらでも付き合うから……ね?
レン
仕方ないなあ……
今言ったこと、忘れないでよ?
今言ったこと、忘れないでよ?
KAITO
わかったって! ボクを信じてよ。
ふたりの分もすぐに淹れるからね
ふたりの分もすぐに淹れるからね
MEIKO
カイトがコーヒーに熱心なのはいつものことだけど、
今回はいつも以上に熱が入っているわね?
今回はいつも以上に熱が入っているわね?
ミク
たしかに……
どうしてここまでこだわってるの?
どうしてここまでこだわってるの?
KAITO
あー……それはね。
実は冬弥くん達がきっかけなんだ
実は冬弥くん達がきっかけなんだ
KAITO
このところ、みんな忙しそうでしょ?
レーベルの契約手続きとか、参加するイベントの準備とかさ
レーベルの契約手続きとか、参加するイベントの準備とかさ
KAITO
せめてここに来た時くらいは
美味しいコーヒーでリラックスしてほしいと思ったんだ
美味しいコーヒーでリラックスしてほしいと思ったんだ
KAITO
飲んでる時は気持ちが落ち着いて……
飲み終わったあとはまた頑張る力が湧いてくるような……
飲み終わったあとはまた頑張る力が湧いてくるような……
KAITO
そんなコーヒーを作れないかと思って!
ルカ
へえ、なるほどね
MEIKO
ふふ、カイトもいいところあるじゃない
KAITO
あはは、そう言われると照れちゃうな~!
ミク
そういうことなら、試飲くらい
いつでも付き合うよ
いつでも付き合うよ
KAITO
本当!?
ルカ
私も私も~!
違いがわかる自信はないけどさ!
違いがわかる自信はないけどさ!
KAITO
ふたりとも……!
KAITO
あっ、せっかくの機会だし、
ふたりにも違いがわかるようになってもらおうかな?
ふたりにも違いがわかるようになってもらおうかな?
KAITO
そうなったら、もっとコーヒーを楽しめると思うし!
うん、我ながらすっごくいい考えかも!
うん、我ながらすっごくいい考えかも!
MEIKO
……まだまだ、コーヒー研究は続きそうね