Part 1

フェニックスワンダーランド
ワンダーステージ
1
今日も充実した練習だったな!
2
えむ
うんうん♪ ギュギュギュワチャワチャドッカーン
だったもんねっ☆
3
寧々
えーっと……。
ダメ、全然わかんない
4
えむ
あ、それに! 類くんの小さい頃のお話が聞けたのも
すっごくよかったな~
5
……ああ、あの話かい?
聞いて気持ちのいい話ではなかったと思うけど……
6
えむ
そんなことないよ!
類くんがなんでショーを好きになったのか聞けて、
とっても嬉しかった!
7
…………
8
そう言ってもらえてありがたいよ
9
よし! 我らワンダーランズ×ショウタイムの力を結集し、
かつて類がイメージしていたショーよりも、
ものすごいショーにするぞ!
10
ああ。みんな、よろしく頼むよ
11
えむ
任せてー! あたし忍者さんがんばるね!
シュパパパー! 
12
寧々
それひょっとして忍者走りの練習?
アンタがやらなきゃいけないのは大ジャンプでしょ
13
えむ
えへへへっ、そうだった~♪
14
…………
15
(まさかあのショーを、仲間と作ることになるなんて。
……いやそれよりも)
16
(僕の演出を受け入れてくれる仲間が、できたなんてね)
17
(ショーを作るたびに、
みんなの存在や理解にありがたみを感じる)
18
(本当にみんなには、いろいろもらってばかりだ)
19
(……ああ。だからかもしれないな。
昔の話をしたのは)
20
(寧々や司くんの夢だったり、えむくんの
フェニックスワンダーランドにかける想いだったり、
いろいろ聞かせてもらっていたから)
21
(だから僕も、僕の想いを
みんなに聞いてほしかったのかもしれない)
22
おーい、類!
今日は暗くなってきているし、このまま解散とするがいいか?
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かまわないよ。
練習の段取りについては、また明日話そう
24
えむ
はーい! じゃあみんなで、途中まで一緒に帰ろ~♪
25
途中までって、フェニックスワンダーランドを
出るところまでじゃないか
26
えむ
それでもい~のっ☆
寧々ちゃん、類くん、一緒に帰ろう♪
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寧々
はいはい
28
じゃあ、荷物を——
29
寧々
…………
30
どうしたんだい、寧々?
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寧々
別に。昔の話したのに、なんか嬉しそうだから
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フフ。昔だからこそ、もう気にしていないと言ったじゃないか
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(けれど、たしかに……。
なんだか胸の奥がすっきりしている)
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(……胸のつかえがとれた、というのは
こういうことを言うのかな)
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(それにこの感じ……)
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(……少しあの時と似ているかもしれない)
37
(これはきっと、仲間と過ごすひと時の心地よさ、
というやつかな)
38
…………
39
みんな、ちょっといいかな?
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ん、どうした?
41
実は……
42
(……いや、今思いついたことを
そのまま言ってしまっては面白くないね)
43
実は——、今回の宣伝大使のショーが成功したら、
みんなに話したいことがあるんだ
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だから、ショーが成功した暁には、
僕の話を聞いてくれないだろうか?
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寧々
……何、その安っぽいフラグ
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フラグだなんてとんでもない。
僕はとてもとても真面目に言っているんだよ
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いや、フラグ感割り増しされたんだが?
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というか……言いたいことでも話したいことでも、
この際、全部聞くぞ
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えむ
そうだよ! あたし達仲間なんだから!
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フフ。大丈夫、みんなが心配するような話ではなく、
むしろ楽しんでもらえるはずの話さ
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でもそれは、ショーの成功のあとのご褒美として、
とっておきたくってね
52
えむ
ご、ご褒美……!?
53
寧々
……全然見当つかないんだけど
54
オレもだ。
だがまあ、それはそれで楽しみだな
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だろう?
56
だからこそ、まずは今回のショーを成功させよう。
僕達、ワンダーランズ×ショウタイムでね
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ああ、もちろんだ!
58
えむ・寧々
『うん!』