こはね
すごい……!
ヘヴィメタルのステージって、初めて見たかも!
ヘヴィメタルのステージって、初めて見たかも!
冬弥
あれが本物のデスボイスというやつか……。
体の中を、直接揺らされているようだった
体の中を、直接揺らされているようだった
彰人
すげえ激しいパフォーマンスだったな。
……今ので、メタル系は終わりか?
……今ので、メタル系は終わりか?
セドリック
ああ。次からいよいよ、
ストリート系のチームが出てくるようだ
ストリート系のチームが出てくるようだ
杏
あ、ちょうどステージに上がってきたみたいだよ!
観客達
『トップバッターはあいつらか!
最高に乗れる曲、期待してるぜ〜!』
最高に乗れる曲、期待してるぜ〜!』
こはね
わ……ステージに立っただけで、すごい歓声……!
スレイド
Ash Dustじゃないか!
うわあ、楽しみだな……!
うわあ、楽しみだな……!
彰人
ああ。動画では見たことあるが——
ミュージシャン
『お前ら、声上げてけ!!』
ミュージシャン
『♪————————————〜〜〜』
彰人
(すげえパワー……
動画で見るのとは大違いじゃねえか!)
動画で見るのとは大違いじゃねえか!)
彰人
(歌声が、直接心臓を掴んでくるみてえだ)
冬弥
(この力強さ……否応なしに響いてくる重低音……)
冬弥
——凄まじいな……!
スレイド
やっぱすごいな!
この前のイベントから、またパワーアップしてるよ!
この前のイベントから、またパワーアップしてるよ!
セドリック
さっきの新曲は、
今までとテイストから違っていたしな
今までとテイストから違っていたしな
ミュージシャン
『おい、まだまだいけるだろ!?
声聞かせてくれ!』
声聞かせてくれ!』
ミュージシャン
『♪——! ——! ——!!』
観客達
『♪——! ——! ——!!』
杏
わ、すっごい!
観客のコーラスとぶつかりあってる……!
観客のコーラスとぶつかりあってる……!
セドリック
まるで、アーティストと観客の殴り合いだな
スレイド
あはは!
これで興奮するなって方が無理だよね!
これで興奮するなって方が無理だよね!
杏
うん! 私達も——!
スレイド・杏・セドリック
『♪——! ——! ——!!』
こはね
…………
ミュージシャン
『♪————————————! ♪————————————!』
こはね
(————すごい)
こはね
(ずっと、空気が震えてる)
こはね
(こんなに広いのに、音がまっすぐ届いてきて……)
こはね
(…………これが)
こはね
(これが、世界レベルのステージなんだ……!)
ミュージシャン
『いい声だったぜ!』
ミュージシャン
『盛り上がってくれて、ありがとな!』
スレイド
うっわあ……今のチームも、
めちゃくちゃ熱かったな……!
めちゃくちゃ熱かったな……!
杏
私、思いっきり叫んじゃった!
彰人
やっぱ、とんでもねえイベントだな……!
ミュージシャン
『お前ら、体力は残ってるか?
次は——こいつらの登場だ!!』
次は——こいつらの登場だ!!』
杏
あ……父さん達だ……!!
こはね
(……! いよいよだ……)
こはね
(どんな歌を、歌うんだろう——!)
謙
『——RaveNだ! 待たせたな!』
大河
『お前ら、乗り遅れんなよ!!』
観客達
『RaveN? お前知ってるか?』
観客達
『いや、聞いたことねえな。
片方は見たことあるが……』
片方は見たことあるが……』
謙・大河
『♪——————————————————!!』
こはね
……っ!
観客達
『…………なんだよ、この歌』
観客達
『すげえなんてもんじゃねえぞ……!!』
冬弥
(ふたりが歌った瞬間、空気が変わった……)
冬弥
(たった、ワンフレーズで……!)
謙
♪——————————————!!
大河
♪————————————〜〜〜!
杏
(………………なに、これ)
杏
(RADderの時とも、ひとりで歌ってた時とも違う……!)
大河
『はっ、いい熱さじゃねえか。だが——』
大河
『まだまだだな。俺達は、
今日ここを世界一熱い場所にしにきた』
今日ここを世界一熱い場所にしにきた』
大河
『お前ら、最後までついてこい!!
ぶっ倒れんじゃねえぞ!』
ぶっ倒れんじゃねえぞ!』
謙・大河
『♪————————————————————————!!』
彰人
(嘘だろ……まだ上があるってのかよ!?)
冬弥
(歌も、会場も……なんて熱だ……!)
杏
(知らない……こんなの、見たことない——!)
こはね
(…………すごい)
こはね
(すごい、すごい——熱い……!!)
こはね
(こんなに広い会場が、ひとつになって……)
こはね
(全員が……目の前の歌に、夢中になってて——!)
観客達
『なんて歌だよ……最高じゃねえか……!』
観客達
『はっ! またこいつらの歌が聴けるとはな……!』
観客達
『もっと聴かせてくれ〜〜〜〜!!!』
こはね
あ…………
ミク
『きっとこれから、いろんな場所でいろんな経験を積むだろうし。
その中で掴んでいけばいいんじゃないかな』
その中で掴んでいけばいいんじゃないかな』
ミク
『自分達にとって、
“世界を獲る”っていうのがどういうことか』
“世界を獲る”っていうのがどういうことか』
こはね
(………………そっか)
こはね
(今まで……ずっと、ぼんやりしてた)
こはね
(『世界を獲る』って、どういうことなのか)
こはね
(でも——!)
こはね
(………………こういう、ことなんだ……)
こはね
(自分達の歌で、世界中の人を熱くさせて——)
こはね
(ドキドキさせることが、きっと……!!)
謙・大河
『♪——————————————!!』
彰人
(………………なんだ、これ)
彰人
(熱くてたまらねえ……!)
彰人
(体の中から、全部を揺さぶられてるみてえな……)
彰人
(ああ、くそっ。頭ん中がぐちゃぐちゃだ。
だが——)
だが——)
彰人
————これが……『世界』なのか
彰人
…………っ
彰人
(これが、オレの……オレ達の!)
彰人
(目指す景色なのか————!)
エレナ
『ん〜〜!』
エレナ
『やっぱりあのふたりの歌は、熱いね……!』
レベッカ
『……そうだね』
終演後
彰人
…………すごかったな
セドリック
ああ……
杏
えっと……
杏
……とりあえず、挨拶行く?
父さん達、ステージの近くにいるってさ
父さん達、ステージの近くにいるってさ
冬弥
そうだな……。
招待してくれたお礼も、改めてしたい
招待してくれたお礼も、改めてしたい
セドリック
たしかステージ裏は、一度客席を出てから——
こはね
(………………すごい)
こはね
(まだ……響いてる。歌も、歓声も……)
こはね
(熱くて……ここにいる、全員が——)
こはね
(…………どんな、感じなんだろう)
こはね
(ステージから見たら……)
こはね
(————見たい、な)
こはね
(あの景色を、ステージで)
こはね
(それで……)
こはね
(あの熱さを、私達の歌で————!)
数分後
ステージ裏
大河
よう、お前ら。久々だな
大河
スレイドもセディも、元気そうじゃねえか
スレイド
うん、おかげさまでね!
謙
杏達とは、日本でも会ったんだって?
妙な縁もあるもんだ
妙な縁もあるもんだ
杏
あはは、私達もびっくりだよ!
大河
まさか、お前らが一緒にイベント見てたとはな。
で、どうだった? 今日の祭りは
で、どうだった? 今日の祭りは
大河
——いい熱気だったろ
杏
うん! めっちゃくちゃ熱かった!
セドリック
どのアーティストもすごかったが、
ふたりは別格だったな
ふたりは別格だったな
こはね
はい! みんな、ふたりの歌に夢中になって
心を掴まれてて——
心を掴まれてて——
こはね
こんな世界があるんだなって……!
大河
なんだよ。やけに素直じゃねえか
杏
そりゃあ、今日のは本当にすごかったし……!
大河
はっ、そうかよ
大河
だが称賛するには、ちっとばかし早えかもな
大河
俺達は——これより熱いステージをやる。
そう遠くないうちにな
そう遠くないうちにな
彰人
な……あれ以上……!?
冬弥
あの、そう遠くないうちというのは……
謙
お前達も、名前くらいは聞いたことがあるだろう
謙
『Lasting ECHO Fes』——
アメリカで開催される、世界一でかい音楽フェスだ
アメリカで開催される、世界一でかい音楽フェスだ
大河
俺達はそれに出て、
俺達の音楽で、誰よりも会場を沸かせてやる
俺達の音楽で、誰よりも会場を沸かせてやる
大河
——今日以上にな
こはね
…………!
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