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1

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(狩人の言葉をきっかけに、怪物は向き合うことになる)
2

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(——自分という、異質な存在に)

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3

狩人

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『怪物は人間に化けて、皆さんの一員のように振舞っている。
しかし、その本性はどこまでも人間とは相いれません』
4

怪物

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『……そうだな』
5

怪物

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『俺は、面白いことが好きだ。
だから人間にとって危険なことでも、
傷つけるようなことでも……なんでもやる』
6

怪物

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『今までも、ずっとそうだった。
見た目を人間に似せても、中身までは変わらない』
7

怪物

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『だが……それが“俺”だ』

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8

怪物

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『そういう風に生まれたものを、
どうやって変えられる?』
9

怪物

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『俺は…………』
10

怪物

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『俺は、望んで“怪物”に生まれたわけじゃない』
11

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(普通なら、もっと激情に駆られるか
それを抑えこんでる演技をしそうなものだけど……)

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12

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——この場面は、あえて感情を出さずに演じてみてほしいんだ
13

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感情を出さずに、というと?
14

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そうだね……。
この怪物は、自分自身に絶望しているんだ
15

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自分の本質からは、絶対に逃げられない。
根本から変えることもできない
16

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悲しんでも、声を荒げても——周りと同じにはなれない
17

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それを、自分自身が一番深く理解しているんだよ
18

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(わかり合える者がいない孤独。
怪物にとっては、ずっと傍にあったものだ)
19

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(仕方がないことだと諦めているはずなのに……
それでも、ここでは躊躇ってしまう)
20

怪物

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『……師匠や街の人間を傷つけるのも、
時間の問題だったからな』
21

怪物

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『いっそのこと、この夜闇に紛れて街を離れるか?』
22

怪物

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『だが…………』
23

???

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『——待て』

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24

怪物

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『狩人か……。
こんな夜中まで怪物探しとは、精が出るな』
25

狩人

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『……ああ、そうだ。
そして今、ようやく正体を突き止めた』
26

狩人

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『月明かりもない夜に、
明かりも持たず歩ける人間はいないからな』

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27

怪物

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『…………』

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28

狩人

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『お前はここで殺す。
……怪物によって傷つけられた、無辜の人々に誓って』
29

怪物

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『……ははは、なるほど!
それもいいかもしれないな』
30

怪物

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『俺が死んで世界が平和に回るなら、安いものだ』

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31

吟遊詩人

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『——待ってくれ!』
32

怪物

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『っ、師匠!? なぜここに……』
33

吟遊詩人

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『なぜもなにも!
弟子の様子がおかしければ、心配するだろ!』
34

狩人

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『……どいてください』
35

狩人

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『それはあなたの弟子ではなく、
人の振りをしただけの怪物ですよ』
36

吟遊詩人

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『怪物かもしれませんが、
この子は僕の大事な弟子です』
37

吟遊詩人

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『そして、人々を笑顔にできる吟遊詩人の卵でもあります』
38

怪物

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『……っ、俺は…………』
39

狩人

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『世迷い事を』
40

狩人

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『その怪物がもしもまた人を傷つけたら、
あなたにその責任が取れますか?』
41

吟遊詩人

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『それは……っ!』
42

怪物

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『……たしかに、普通の人間では俺を止められないだろうな』
43

怪物

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『俺は、一度“楽しい”と思ったら止まらない。
自分の欲をどこまでも優先してしまう』
44

怪物

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『だから、そうなったときは…………』
45

怪物

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『お前が、俺を殺せばいい』

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46

狩人

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『……何?』
47

怪物

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『俺は、どこまで行っても怪物だ。
それは変えられない』
48

怪物

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『だが、それでも……』
49

怪物

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『怪物だと知っても、
俺を認めてくれる者がいるなら』
50

怪物

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『俺は…………まだ、ここに居たい』
51

怪物

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『お前が言うように、俺は人間を傷つけた』
52

怪物

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『どうせ分かり合えない存在に、興味はない。
だから何をしてもいいと思っていた。だが……』
53

怪物

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『今は、俺の歌を聴いて笑う人間を見ると、
胸の辺りがあたたかくなる』
54

怪物

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『次はもっと上手くなって、驚かせてやりたいと、
そう思うようになった』
55

怪物

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『俺は……人間を愛おしいと思う』
56

狩人

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『怪物風情が、何を——』
57

怪物

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『信じられないだろうな。だが、俺は本気だ』
58

怪物

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『信じてもらうためなら、なんでもする。
償いが必要なら、足でも目でもお前にやろう』
59

怪物

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『だから……チャンスをくれないか』
60

吟遊詩人

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『ぼ、僕からもお願いします!』
61

寧々

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(……狩人にも、自分の信じる正義がある)
62

寧々

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(そう簡単には引けない。だから——)

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63

狩人

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『認められませんね』
64

吟遊詩人

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『っ、銃……!?』
65

狩人

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『足や目をくれてやる?
そんな程度で、償いになると思うのがおこがましい』
66

狩人

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『——消えろ』

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67

怪物

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『ぐっ……!!』
68

狩人

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『避けないのですか?
次は足ではなく、心臓を狙いますよ』
69

吟遊詩人

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『や、やめて!
本当に死んじゃう……!!』
70

怪物

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『…………いいんだ、師匠』
71

怪物

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『信じてもらえるまで、何発でも受けよう』
72

狩人

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『……っ!』
73

怪物

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『殺してもいい。
俺が死ねば、平和になるというのはその通りだからな』
74

狩人

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『お前は…………』
75

狩人

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『……足を出しなさい。傷の手当てをします』
76

怪物

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『え……』
77

狩人

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『怪物に心があるのか、私は知りません。
お前がどれだけ本気で改心したのかも』
78

狩人

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『ですから、暫くこの街に滞在することにします』
79

狩人

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『その言葉が真実かどうか、
見極められるその時まで』
80

怪物・吟遊詩人

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『…………!』

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81

吟遊詩人

『♪———— ♪————』
82

吟遊詩人

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『——これで、怪物の物語は終わり』
83

怪物

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『変われない怪物が、その後も人に混じって
平和に暮らせたのかどうかは、誰も知らない』
84

怪物

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『何もかもが解決して、めでたしめでたし、
とはならなかっただろう』
85

吟遊詩人

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『それでも、ひとつだけ確かなのは——』
86

怪物

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『孤独だった怪物は、もういないことだ』

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87

ベテラン演出家

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うーん、これはなかなか……予想外でしたね
88

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ええ。正直、もっとエンターテインメント
ど真ん中の方向性で来るかと思ってました
89

トム

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『方向性としては、大人も楽しめるおとぎ話だね』
90

トム

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『孤独で身勝手だった怪物の成長や、
それを取り巻く人間達の善性が
とてもリアルに描けていたと思うよ』
91

ベテラン演出家

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そうですね。
しかし、これをアークランドで上演するとなると——
92

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……む。どうやら講評が
かなり盛り上がっているようだな
93

寧々

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うん。何話してるかまでは聞こえないけど……
94

えむ

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——あ! 今、おいでおいでってされたよ!
95

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どうやら結論がまとまったようだね。
行ってくるよ

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96

ベテラン演出家

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えー、お待たせしました。
演出家コースの講評を始めます
97

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よろしくお願いします
98

ベテラン演出家

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まず今回のショーでは、心理描写の繊細さが
高く評価されました
99

ベテラン演出家

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童話のような世界観でありながら、
不条理な現実と、そこから生まれる孤独や葛藤を
観客につきつけてくる——
100

ベテラン演出家

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ここが、もっとも大きく評価の割れた点でした
101

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……はい
102

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率直に言うと、アークランドで上演するには
ちょっとばかり生々しい部分が目立つね
103

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題材自体は面白かったけど、料理の仕方がまだ甘い
104

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はい
105

トム

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『——確かに、いろいろとアンバランスではあったね』
106

トム

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『だけど、僕は好きだよ。
真剣で、熱さがあって、とても面白かった』

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107

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『……ありがとうございます』
108

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『このワークショップのおかげで、
本当にたくさんのことを学ぶことができました』
109

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『今回は、観客の求めるものとのバランスを
取りきることができませんでしたが——』
110

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『この経験は、必ず次のショーに活かします』
111

トム

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『ふふ。焦らなくていいと思うよ』
112

トム

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『君のショーは、君の長い人生が作るものだ』
113

トム

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『そして今日のショーは、
君のこれまでの日々が詰まった素晴らしいものだった』
114

トム

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『そしてこれから、さらに深みを増していくはずだ。
楽しみにしてるよ、ルイ』
115

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『——はい。頑張ります』
116

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あの表情を見るに、満足のいく結果だったようだな
117

寧々

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……そうだね
118

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…………

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119

???

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その『カミシロくん』って子……
俺の言葉を理解してくれてたんだ
120

大原監督

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ああ。
基本的には舞台演出をやりたいらしいから——
121

大原監督

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そっちの分野がメインのお前とは、
いずれどっかでぶつかるかもしれないな
122

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……いいじゃん、神代くん
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おかげで、面白くなりそうだ