教室のセカイ
駅
レン
えっと——
レン
あのセカイのオレの気配を追ってきたら、
ここに来ちゃったけど……
ここに来ちゃったけど……
レン
でも、このセカイって——
???
こ、ここどこ……!?
レン
あ……!
レン
やっぱり、あのセカイのオレだ……!
レン
でも、どうしてここに来ちゃったんだろ?
他のセカイには行けないはずなのに……
他のセカイには行けないはずなのに……
レン
だ、誰か……
レン
いない……
レン
ここ、どこだろ……。
みんなもいないし……
みんなもいないし……
レン
どうしよう……
レン
……もしかして、もう、みんなと……
レン
——大丈夫だよ!
レン
どうしてこうなったかはわからないけど、
オレがついてるし……って、聞こえないか
オレがついてるし……って、聞こえないか
レン
なんとか、元気づけられたらいいんだけど……
レン
本当に、このまま……ぼくひとりだったら……
レン
空、すごく綺麗……
レン
いっぱい星があって——
なんだか、安心するな
なんだか、安心するな
???
あれ? そこにいるのって……
レン
あ……
レン・レン
『ぼく……?』
『オレ……!?』
『オレ……!?』
レン
な、なんでオレが……!?
レン
ていうか、どこから来たんだ!?
レン
ぼ、ぼくにも、わからなくて……
レン
気づいたら、ここに来てたから……
レン
気づいたらって……どういうことだよ
レン
え、えっと……
レン
……とりあえず、来いよ
レン
え……?
レン
どういう理由かはわからないけど、
ひとりにはしておけないからな
ひとりにはしておけないからな
レン
今、ミク達が教室にいるし——
みんなのところへ連れてくよ。こっちだ
みんなのところへ連れてくよ。こっちだ
レン
ミクが……
レン
う、うん……!
ありがとう……
ありがとう……
ミク
レンが、もうひとり……!?
レン
ああ、駅のほうにいたんだ
レン
どうやってここに来たかは、わからないんだけどな
レン
えっと……ご、ごめんなさい……
レン
いや、別に謝る必要ないだろ
レン
……あれ? そういえばカイトとリンは?
MEIKO
え? 駅にいなかった?
あの木の水やり当番だったし、あっちにいると思うけど
あの木の水やり当番だったし、あっちにいると思うけど
レン
駅……?
いや、いなかったな
いや、いなかったな
レン
そっちのオレは?
カイト達、見なかったか?
カイト達、見なかったか?
レン
う、ううん。
誰も見てないよ
誰も見てないよ
レン
……でも……
ルカ
どうしたの?
レン
あ、あのね……
ぼくも、セカイの木に水やりしてたんだ
ぼくも、セカイの木に水やりしてたんだ
レン
それで、気づいたらここに来てて、だから……
レン
……も、もしかしたら、関係あるのかもって
レン
……可能性はあるかもな。
少し前の、黒い欠片のこともあるし
少し前の、黒い欠片のこともあるし
レン
でも……こういうことは、前にもあったんだよな
MEIKO
え? あ、そっか……!
レンは他のセカイのレンに会ったことがあるんだよね
レンは他のセカイのレンに会ったことがあるんだよね
レン
ああ。
あの時は、全然違うセカイに行ったんだけどな
あの時は、全然違うセカイに行ったんだけどな
ルカ
なるほどね……。その時みたいに、
何かのはずみで、違うセカイに飛んできてしまった
という可能性もあるわね
何かのはずみで、違うセカイに飛んできてしまった
という可能性もあるわね
レン
(……急に違うセカイに来ちゃったら、不安だよね……)
レン
(特に、このオレはちょっと内気なところがあるし
……大丈夫かな)
……大丈夫かな)
レン
(も~! オレの声が届いたらいいのに!)
レン
……細かいことはわかんないけどさ、
オレも違うセカイに行って戻ってこれたんだから
きっと今回も大丈夫だろ
オレも違うセカイに行って戻ってこれたんだから
きっと今回も大丈夫だろ
レン
え……
レン
ていうか、悩んでてもしょうがないし。
とりあえずゆっくりしていけよ
とりあえずゆっくりしていけよ
ルカ
そうね。前にあの子達が持ってきてくれたお茶もあるし
みんなで飲みましょう
みんなで飲みましょう
ルカ
きっと、気持ちも落ち着くはずよ
レン
あ……
レン
う、うん……。
ありがとう
ありがとう
ミク
ていうか、本当にうちのレンと全然違うよね
MEIKO
そうだね。
なんていうか……小動物みたい
なんていうか……小動物みたい
レン
しょ、小動物……?
ルカ
だけど、カイトとは仲良くなれそうね。
ふたりで静かに演奏している姿が目に浮かぶわ
ふたりで静かに演奏している姿が目に浮かぶわ
ミク
あ、それわかるな。
せっかくだから、会ってみてほしかったよ
せっかくだから、会ってみてほしかったよ
レン
か、カイトさんと……演奏……?
レン
それは……ちょっとだけ、怖いな……
レン
え、なんでだよ?
怖がる必要ないだろ
怖がる必要ないだろ
レン
つーか、オレの顔でビクビクするなよ。
なんか調子狂うんだよな……
なんか調子狂うんだよな……
レン
ご、ごめん……
レン
たしかに、あのセカイのカイトは
一緒に演奏とか、してくれなさそうだもんな
一緒に演奏とか、してくれなさそうだもんな
レン
だけど——
レン
こっちのふたりは、意外といいコンビかもね!
MEIKO
まあ、違うセカイに来るなんてそうそうないと思うし
いろいろ見ていってよ
いろいろ見ていってよ
レン
う、うん……
レン
この写真……
ミク
ああ、一歌達の小さい頃の写真だね
ミク
このセカイの想いの持ち主なんだけど……
4人とも幼馴染みなんだ
4人とも幼馴染みなんだ
MEIKO
みんな、すごく仲が良いんだよ
レン
そうなんだ……
レン
……すごく、いい笑顔だね
ルカ
こっちにもあるわよ
ルカ
これは、みんなでお泊まりをした写真。
こっちは、フェニランへ行った時のね
こっちは、フェニランへ行った時のね
MEIKO
お祭りに行った写真もあったね
ミク
そうそう。みんな小さくて可愛いよね。
このりんご飴かじってる志歩とか
このりんご飴かじってる志歩とか
レン
わあ……
みんな、本当に仲良しなんだ
みんな、本当に仲良しなんだ
レン
小さい頃に一緒に星を見たり——
バンドをやったりして仲良くなったんだ
バンドをやったりして仲良くなったんだ
レン
星……
レン
だから、このセカイは星が綺麗に見えるんだね
ルカ
ふふ、そうかもしれないわね
レン
……なんだか、素敵だね。
小さな頃から、みんな仲良しって……
小さな頃から、みんな仲良しって……
レン
ぼくのいるセカイのみんなとは、
ちょっと違うけど……
ちょっと違うけど……
レン
あ、でも。音楽で繋がってるのは一緒かも
レン
そうなのか?
レン
うん、えっとね——
レン
あ……!
ミク
噂をすれば、一歌達が来たのかもね
レン
えっ? ど、どうしよう……
レン
別にどうしようも何もないだろ。
怖い相手じゃないんだから
怖い相手じゃないんだから
MEIKO
そうそう。せっかくだから紹介させてよ!
ルカ
大丈夫よ。
みんな、いい子達だから
みんな、いい子達だから
レン
う、うん……。
わかった
わかった
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