1
リン
——ってわけで、よろしくねっ!
えむえむ、ねねっち!
2
えむ
わあ、えむえむだって~!
可愛いあだ名だね☆
3
寧々
ねねっち……
4
えむ
えへへ♪
違うセカイのリンちゃんとも、お友達になれて嬉しいなあ!
よろしくわんだほーい☆
5
リン
えっ、なにそれめちゃ可愛い~!
あたしもやる!
6
リン
よろしくわんだほーいっ☆
こんな感じ!?
7
寧々
も、もう馴染んでる……
8
寧々
ていうか大丈夫?
帰り方とか、わかるの?
9
リン
た、たしかにわかんないかも!
どうしよ~!
10
寧々
あ、な、なんかごめん……
11
ルカ
でもそれなら、帰り方が見つかるまで
一緒に遊べるってことよね~?
12
レン
そうだよ!
まだまだ紹介したい場所、いっぱいあるし!
13
えむ
じゃあ帰るまで、い~っぱい遊ぼ☆
14
寧々
え……。
今の話から、そういう流れになる?
15
寧々
帰る方法見つけるの、手伝ってあげた方が……
16
リン
ルカ姉の言う通りかも……!
17
寧々
えっ
18
リン
まだまだこのセカイのこと知りたいし、
こっちのみんなにも会いたいし!
19
リン
どーしたら帰れるかは、まだわかんないけど……
やりたいこと全部やってから考えればいいよね☆
20
リン
うんうん! そーしよ~♪
21
寧々
そ、それでいいの……?
22
寧々
(なんかこのリン、
わたしよりこのセカイに馴染んでるような……)
23
リン
あははっ。
こっちのわたし、すっかりみんなと仲良くなっちゃった!
24
リン
いっぱい楽しんでるみたいだし……
わたしも嬉しいな♪
25
えむ
あ……そうだ!
ねえねえ、せっかくだし一緒にショーやらないっ!?
26
リン
ショー?
27
えむ
うん! あたし達、みんなでショーやってるんだ!
28
えむ
それでね、世界中のみんなを笑顔でいっぱいに
したいなあって思ってるの!
29
リン
へえ、そうなんだ!
でもあたし、ショーってやったことないんだけど……
できるかなあ?
30
寧々
たしかに、初めてだと難しいかもしれないけど……
31
寧々
それなら、わたし達が合わせるよ
32
リン
えっ?
33
寧々
最初に簡単な設定と流れだけ作って、
リンには好きに演じてもらうの
34
寧々
それで、わたし達はリンに合わせる形で
即興でやる……みたいな
35
リン
え~すごい! そんなことできるの!?
36
寧々
普段はあんまりやらないけど……多分できると思うよ。
エチュードは練習の時、よくやってるしね
37
リン
そうなんだ……。
それならあたし、やってみたい!
38
レン
やった! じゃあ、どんなショーにする!?
39
えむ
えっとね——
あ、こういうお話はどうかなっ?
40
女の子
『わ~! ここが魔法の遊園地!?
すっごく面白そう~!』
41
女の子
『観覧車もジェットコースターも乗りたいし……
う~ん、でもやっぱりメリーゴーランドにしよっと!』
42
???
『え~、やだやだ~!』
43
女の子
『へっ?』
44
女の子
『えっ!? あ、あなたは……あたしの影?』
45
女の子の影
『わたしは観覧車に乗りたいの!
だから……』
46
女の子の影
『わたし、もう影をやるのや~めた!
好きなだけひとりで遊んじゃうもんね~♪』
47
女の子
『ええ~~~~!?』
48
女の子
『ちょ、ちょっと待ってよ~!』
49
魔法使い
『あらあら、あなた……影を無くしちゃったのね』
50
魔法使い
『大変だわ……。
影が戻らないまま日が暮れるまで放っておくと……』
51
女の子
『ほ、放っておくと……?』
52
魔法使い
『——もう、家には帰れなくなっちゃうわ』
53
女の子
『えっ……うそ~~~!?』
54
女の子
『待って~! あなたがいないと困るんだってば~!』
55
女の子の影
『やーだよっ☆ い~っぱい楽しいことするんだもーん』
56
女の子
『も~! 全然捕まんないじゃん!
どうしよー……』
57
キャストのお姉さん
『もしかして、さっきの影を追いかけてるの?』
58
女の子
『えっ、そうだけど……あなたは?』
59
キャストのお姉さん
『この遊園地のキャストをしているの』
60
キャストの女の子
『困ってるお客さんを助けてるんだ☆』
61
女の子
『そうなのっ!? じゃあお願い!
影を捕まえたいんだけど、すっごくすばしっこくて……』
62
キャストの女の子
『それなら、あたし達がお手伝いするよ!
みんなもいいよねっ?』
63
キャストの男の子
『うん! みんなで捕まえよう!』
64
女の子
『ありがと~! でも、どうやったらいいのかな?』
65
キャストのお姉さん
『ふふ、それなら簡単よ。
影は楽しいことをしたがっているんでしょう?』
66
キャストのお姉さん
『それなら、楽しいことで
おびきよせちゃえばいいのよ』
67
女の子
『あ、そっか~!』
68
女の子
『影のあたしが寄ってきちゃうくらい楽しいこと……
うーん、なんだろ?』
69
リン
(——あたし、結構いい感じじゃない!?
これなら俳優になれるかも!?)
70
リン
(なーんて、みんなが合わせてくれてるからなんだけど!
ふふっ、楽しいなあ)
71
リン
(えっと、でもこの次の展開はアドリブで考えなきゃだよね。
影のあたしが『楽しい』って思えることは——)
72
リン
……あ! そうだ!
73
女の子の影
『ふんふふ~ん♪
次は何をしよっかなあ』
74
女の子の影
『せっかくだから、影のままじゃできないこと
い~っぱいしたいよね☆』
75
女の子の影
『観覧車に乗ったし、みんなでかけっこしたし……
うーん、あとは……』
76
???
『——待って!』
77
女の子の影
『あ……! もしかして、わたしのこと捕まえにきたの!?』
78
女の子の影
『でも……わたしは戻らないよ。
楽しいことをやって、自由にしてたいんだもん!』
79
女の子
『ふっふっふ……。
それなら、もうす~っごく楽しいことがあるよ!』
80
女の子の影
『え? それって……』
81
女の子
『——ライブだよ!』
82
女の子の影
『ライブ?』
83
女の子
『うん! ライブって、世界一楽しいんだよ♪
あたしが演奏するから歌ってみて!』
84
女の子の影
『すごーい! 楽しそう!』
85
女の子の影
『————♪ ————♪』
86
キャストの女の子
『なんだかウキウキになっちゃうメロディーだね!
ねえ魔法使いさん、あたし達も歌おうよ♪』
87
魔法使い
『ふふ、そうね。じゃあ一緒に——』
88
みんな
『————♪ ————♪』
89
リン
(やっぱ、ライブって最高~!)
90
リン
(しかも今日は——なんかひと味違う感じ!)
91
リン
(あたしの演奏がショーになって、
みんなのショーがライブになって——)
92
リン
(なんだか、みんながひとつになってるって感じがする!) 
93
キャストの男の子
『よーし、僕達は歌に合わせて踊っちゃおう!』
94
キャストのお姉さん
『ふふ、なんだか楽しいわね~』
95
女の子の影
『ふう……。たくさん歌って、踊って……
とっても楽しかったよ』
96
女の子
『えへへ。満足した?』
97
女の子の影
『うん! ……わたし、思いっきり楽しいことがしたかったんだ。
いつも、あなたにくっついていくだけだったから……』
98
女の子の影
『でもね、わかったの。
わたし、あなたと一緒に遊ぶのが一番楽しいんだって!』
99
女の子の影
『歌もダンスも……すっごく楽しかったよ♪』
100
女の子
『……あたしも! あなたと遊べてめちゃ楽しかった!』
101
女の子の影
『じゃあ、仲直りだね☆』
102
女の子
『うん。……またあそぼーね!』
103
リン
はあ~! ショーって、めちゃ楽しいね!
104
リン
でしょでしょ♪
リンの演奏も、すっごくかっこよかったよ!
105
寧々
うん。歌ってて気持ちよかった
106
リン
ホント!? 嬉しいな~♪
107
???
——皆、見事なショーだったぞ!
108
リン
えっ?
109
リン
あっ……あ~~~~!
110
リン
カイト兄! こっち来てたんだ!
111
リン
ていうか、一緒にいるのって
こっちのセカイのミクぴょんとカイト兄!?
すごーい!
112
ミク
ミクぴょんって、ミクのこと?
えへへ♪ ウサギさんみたいで可愛いね~☆
113
KAITO
ふふ、そっちのリンも元気で明るい子みたいだね。
やっぱりよく似ているよ
114
KAITO
そうだね……。
ふたりとも、いい子だと思う
115
それはそうと……コホン!
大事な誰かの紹介を忘れてないか?
116
寧々
はいはい。……リン、こっちにいるうるさいのが司、
隣にいるのが類。うちの演出家
117
どうも。よろしくね、リンくん
118
おい! もっと気の利いた紹介の仕方はないのか!
119
寧々
十分でしょ
120
リン
あははっ! なんか楽しい子ばっかりだね~!
121
リン
でも……あの司くんって子、どこかで見たことあるよーな?
122
KAITO
リン、どうしたの?
123
リン
ううん、なんでもない!
——それより聞いてよ、カイト兄!
124
リン
あたし、さっきみんなとショーをしたんだ!
125
リン
ショーやるの初めてだし、ちゃんとできるかな?って
思ってたんだけど……なんか、めちゃ楽しくて!
126
リン
あたしの演奏と、ショーの演技がひとつになって……
全然違う世界が繋がった感じがしたんだ!
127
KAITO
違う世界が……
128
リン
うん! こっちのあたしとも、めちゃ意気投合しちゃったし——
129
リン
なんか、違うセカイでも
分かり合えることって、いっぱいあるのかもな〜って!
130
そうだな……。
リンの気持ちは、よくわかるぞ
131
オレ達も、身に染みて感じているところだからな。
違う世界に飛び込んだ先に、新たな発見があるというのは
132
寧々
いろんな場所に行くたびに、
知らない自分に出会える気がするもんね
133
寧々
でも、それが自分を成長させてくれてるっていうか……
134
ああ。これからも色々な世界に飛び込んでいって、
自分を磨いていきたいところだね
135
えむ
うん! みんなでがんばろわんだほーい!
136
リン
わんだほーい!
137
リン
えへへ♪ 違うセカイで違うわたしに会って、
すっごく楽しそうだったなー!
138
リン
それに——
139
リン
わたしもなんだか、セカイが繋がったって感じがして……
ドキドキしちゃった!
140
リン
不思議な感じだけど……
とっても嬉しいな!
141
リン
さすがだね、“わたし”!