数時間後
一歌の部屋

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1

一歌

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——うん。いい感じ
2

一歌

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今日ミスしたところも、だいぶ掴めてきたな
3

一歌

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(まだ練習したいけど……
さすがに、ちょっと休憩しなきゃ)
4

一歌

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あ……!
そういえば、『WITH』のファンアートが投稿されてたって
咲希が何個か送ってくれてたっけ
5

一歌

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どんなのなんだろう——ん?

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6

一歌

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DM? 誰から…………

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7

一歌

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…………アオイさん……?
8

一歌

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どうしてまた、アオイさんから……!?
9

一歌

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(たぶん、あの動画について……だよね)
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一歌

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(何かあったのかな。
アオイさんのファンの人から、何か言われたとか……?)
11

一歌

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(どうしよう。私の曲で迷惑かけちゃってたら……)
12

一歌

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(考えすぎかな……。
でも、本当にそうなら……)
13

アオイ

『先日は、突然のお願いにも関わらず、
動画への曲の使用を快く許可していただき
本当にありがとうございました』
14

アオイ

『想像していた以上の反響があったようで、
そちらに何かご迷惑をおかけしていないでしょうか……?』
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一歌

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あ…………
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一歌

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……そっか。心配して、連絡してくれたんだ

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一歌

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えっと、『気遣っていただいて、ありがとうございます』……
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一歌

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『むしろ、アオイさんのおかげでたくさんの人に
聴いてもらえることになって、すごく嬉しいです!』っと……

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19

一歌

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わ、もう返信が……えっと——

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20

一歌

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あ、『安心しました』って言ってくれてる……
21

一歌

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(……よかった)
22

一歌

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(前にアオイさんから連絡をもらったとき……
びっくりしすぎて、最低限のことしか書けなかったっけ)
23

一歌

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(動画の感想とか、感動したこととか、
ちゃんと……伝えておきたいな)
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一歌

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『作っていただいた動画を見て、本当に感動しました』

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25

一歌

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『特に、ミクがこっちに手を伸ばしてくれる
シーンが大好きで』……

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26

アオイ

『こちらこそ本当に、素敵な曲をありがとうございました!』
27

アオイ

『あの曲を聴いた時、ミクとのいろんな思い出が浮かびました。
初めて出会った時のことや、
ミクのおかげで世界が変わったこと』
28

アオイ

『この気持ちを何か形にしたくて、
気づいたら夢中で動画を作ってたんです』
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一歌

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世界が……

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30

一歌

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ミクとの出会いで、自分の世界がどんどん
広がっていったのを伝えたかったんだ
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一歌

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——ミクのおかげで、私の世界は変わったんだよって!
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一歌

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(……やっぱり、アオイさんも同じ気持ちだったんだ)

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33

一歌

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あ、またメッセージが——

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34

一歌

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え……?
数分後
35

一歌

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——『はい。機会があれば、
ぜひよろしくお願いします』と……

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36

一歌

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……ふう
37

一歌

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どうしよう。まだ、胸がドキドキしてる……
38

一歌

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(アオイさんと、こうやって
ミクの話ができるなんて思ってなかったな……)
39

一歌

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(それにまさか、あんなこと言われるなんて——)

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40

MEIKO

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『やっほー、一歌!』

BGM: --:-- / --:-- Play

41

一歌

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わっ!
メ、メイコ? どうしたの?
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MEIKO

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『一歌の曲のことで、お祝いしに来たんだ。
今って大丈夫?』
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一歌

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大丈夫だけど……お祝いって?
44

MEIKO

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『さっき咲希から、
一歌の曲がすごいことになってるって聞いてさ』
45

MEIKO

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『有名なクリエイターさんが動画を作ってくれたんだって?』
46

一歌

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あ……うん! そうなんだ!
47

一歌

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さっき、そのクリエイターさん——アオイさんと、
DMで話したんだよ
48

MEIKO

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『え、本当? なんて言ってたの?』
49

一歌

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素敵な曲をありがとうございます、
って言ってもらえたんだ
50

一歌

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そこから、ミクの曲のことですごく盛り上がって。
それで——
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一歌

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『もしよければ、いつか一緒に作品を作れたら嬉しいです』って
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一歌

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MVとか、もし自分が手伝えそうなことがあれば……
って言ってもらったんだ

BGM: --:-- / --:-- Play

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MEIKO

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『MV!? すごいね一歌!』
54

一歌

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うん……!
びっくりしすぎて、メッセージを二度見しちゃった
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一歌

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憧れのクリエイターさんから、
一緒に作品を作りたいって言ってもらえるなんて……
思ってもみなかったよ
56

一歌

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……これも、ミクのおかげだな
57

一歌

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それに、メイコもありがとう
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MEIKO

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『え?』
59

一歌

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曲をみんなにも聴いてもらおうって思えたのは、
あの時、メイコ達が背中を押してくれたからだよ
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一歌

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だから——本当にありがとう
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MEIKO

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『あはは! 私は思ったことを言っただけだよ』
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MEIKO

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『それに……一歌はミクのおかげって言ってたけど、
ミクだけの力ってわけじゃないと思うよ』
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MEIKO

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『この曲を作ったのは一歌だし、
アオイさんは、一歌の曲を聴いて心を動かされたんだから』
64

MEIKO

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『一歌の曲に、それだけの力があったってことじゃないかな』
65

一歌

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あ……

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アオイ

『あの曲を聴いた時、ミクとのいろんな思い出が浮かびました。
初めて出会った時のことや、
ミクのおかげで世界が変わったこと』
67

一歌

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……そっか
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一歌

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あの曲を、作ってよかったな
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一歌

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最初は、自分がただミクの曲を作りたいって……
それしか考えてなかったけど
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一歌

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こんな形で、誰かに届くこともあるんだって、わかったから
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MEIKO

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『……よかったね』
72

MEIKO

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『ミクのことが好きな人達に、
たくさん届いてるみたいだし……』
73

MEIKO

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『一歌の曲——もっと広がっていきそうだね』
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