数時間後
一歌の部屋
一歌
——うん。いい感じ
一歌
今日ミスしたところも、だいぶ掴めてきたな
一歌
(まだ練習したいけど……
さすがに、ちょっと休憩しなきゃ)
さすがに、ちょっと休憩しなきゃ)
一歌
あ……!
そういえば、『WITH』のファンアートが投稿されてたって
咲希が何個か送ってくれてたっけ
そういえば、『WITH』のファンアートが投稿されてたって
咲希が何個か送ってくれてたっけ
一歌
どんなのなんだろう——ん?
一歌
DM? 誰から…………
一歌
…………アオイさん……?
一歌
どうしてまた、アオイさんから……!?
一歌
(たぶん、あの動画について……だよね)
一歌
(何かあったのかな。
アオイさんのファンの人から、何か言われたとか……?)
アオイさんのファンの人から、何か言われたとか……?)
一歌
(どうしよう。私の曲で迷惑かけちゃってたら……)
一歌
(考えすぎかな……。
でも、本当にそうなら……)
でも、本当にそうなら……)
アオイ
『先日は、突然のお願いにも関わらず、
動画への曲の使用を快く許可していただき
本当にありがとうございました』
動画への曲の使用を快く許可していただき
本当にありがとうございました』
アオイ
『想像していた以上の反響があったようで、
そちらに何かご迷惑をおかけしていないでしょうか……?』
そちらに何かご迷惑をおかけしていないでしょうか……?』
一歌
あ…………
一歌
……そっか。心配して、連絡してくれたんだ
一歌
えっと、『気遣っていただいて、ありがとうございます』……
一歌
『むしろ、アオイさんのおかげでたくさんの人に
聴いてもらえることになって、すごく嬉しいです!』っと……
聴いてもらえることになって、すごく嬉しいです!』っと……
一歌
わ、もう返信が……えっと——
一歌
あ、『安心しました』って言ってくれてる……
一歌
(……よかった)
一歌
(前にアオイさんから連絡をもらったとき……
びっくりしすぎて、最低限のことしか書けなかったっけ)
びっくりしすぎて、最低限のことしか書けなかったっけ)
一歌
(動画の感想とか、感動したこととか、
ちゃんと……伝えておきたいな)
ちゃんと……伝えておきたいな)
一歌
『作っていただいた動画を見て、本当に感動しました』
一歌
『特に、ミクがこっちに手を伸ばしてくれる
シーンが大好きで』……
シーンが大好きで』……
アオイ
『こちらこそ本当に、素敵な曲をありがとうございました!』
アオイ
『あの曲を聴いた時、ミクとのいろんな思い出が浮かびました。
初めて出会った時のことや、
ミクのおかげで世界が変わったこと』
初めて出会った時のことや、
ミクのおかげで世界が変わったこと』
アオイ
『この気持ちを何か形にしたくて、
気づいたら夢中で動画を作ってたんです』
気づいたら夢中で動画を作ってたんです』
一歌
世界が……
一歌
ミクとの出会いで、自分の世界がどんどん
広がっていったのを伝えたかったんだ
広がっていったのを伝えたかったんだ
一歌
——ミクのおかげで、私の世界は変わったんだよって!
一歌
(……やっぱり、アオイさんも同じ気持ちだったんだ)
一歌
あ、またメッセージが——
一歌
え……?
数分後
一歌
——『はい。機会があれば、
ぜひよろしくお願いします』と……
ぜひよろしくお願いします』と……
一歌
……ふう
一歌
どうしよう。まだ、胸がドキドキしてる……
一歌
(アオイさんと、こうやって
ミクの話ができるなんて思ってなかったな……)
ミクの話ができるなんて思ってなかったな……)
一歌
(それにまさか、あんなこと言われるなんて——)
MEIKO
『やっほー、一歌!』
一歌
わっ!
メ、メイコ? どうしたの?
メ、メイコ? どうしたの?
MEIKO
『一歌の曲のことで、お祝いしに来たんだ。
今って大丈夫?』
今って大丈夫?』
一歌
大丈夫だけど……お祝いって?
MEIKO
『さっき咲希から、
一歌の曲がすごいことになってるって聞いてさ』
一歌の曲がすごいことになってるって聞いてさ』
MEIKO
『有名なクリエイターさんが動画を作ってくれたんだって?』
一歌
あ……うん! そうなんだ!
一歌
さっき、そのクリエイターさん——アオイさんと、
DMで話したんだよ
DMで話したんだよ
MEIKO
『え、本当? なんて言ってたの?』
一歌
素敵な曲をありがとうございます、
って言ってもらえたんだ
って言ってもらえたんだ
一歌
そこから、ミクの曲のことですごく盛り上がって。
それで——
それで——
一歌
『もしよければ、いつか一緒に作品を作れたら嬉しいです』って
一歌
MVとか、もし自分が手伝えそうなことがあれば……
って言ってもらったんだ
って言ってもらったんだ
MEIKO
『MV!? すごいね一歌!』
一歌
うん……!
びっくりしすぎて、メッセージを二度見しちゃった
びっくりしすぎて、メッセージを二度見しちゃった
一歌
憧れのクリエイターさんから、
一緒に作品を作りたいって言ってもらえるなんて……
思ってもみなかったよ
一緒に作品を作りたいって言ってもらえるなんて……
思ってもみなかったよ
一歌
……これも、ミクのおかげだな
一歌
それに、メイコもありがとう
MEIKO
『え?』
一歌
曲をみんなにも聴いてもらおうって思えたのは、
あの時、メイコ達が背中を押してくれたからだよ
あの時、メイコ達が背中を押してくれたからだよ
一歌
だから——本当にありがとう
MEIKO
『あはは! 私は思ったことを言っただけだよ』
MEIKO
『それに……一歌はミクのおかげって言ってたけど、
ミクだけの力ってわけじゃないと思うよ』
ミクだけの力ってわけじゃないと思うよ』
MEIKO
『この曲を作ったのは一歌だし、
アオイさんは、一歌の曲を聴いて心を動かされたんだから』
アオイさんは、一歌の曲を聴いて心を動かされたんだから』
MEIKO
『一歌の曲に、それだけの力があったってことじゃないかな』
一歌
あ……
アオイ
『あの曲を聴いた時、ミクとのいろんな思い出が浮かびました。
初めて出会った時のことや、
ミクのおかげで世界が変わったこと』
初めて出会った時のことや、
ミクのおかげで世界が変わったこと』
一歌
……そっか
一歌
あの曲を、作ってよかったな
一歌
最初は、自分がただミクの曲を作りたいって……
それしか考えてなかったけど
それしか考えてなかったけど
一歌
こんな形で、誰かに届くこともあるんだって、わかったから
MEIKO
『……よかったね』
MEIKO
『ミクのことが好きな人達に、
たくさん届いてるみたいだし……』
たくさん届いてるみたいだし……』
MEIKO
『一歌の曲——もっと広がっていきそうだね』
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