翌日
LUMINA FORUM レッスンルーム
遥
1、2、3——ポーズ!
コメント
『おー!ノーミスじゃない?』
『昨日よりモアモア進化してるな』
『はやく本番で見たい……!』
『昨日よりモアモア進化してるな』
『はやく本番で見たい……!』
遥
……うん、だいぶ仕上がってきたね
雫
ええ。アレンジを入れたところも、
ちゃんと伝わるような表現になっていたと思うわ
ちゃんと伝わるような表現になっていたと思うわ
愛莉
あとは、とにかく繰り返して身体に馴染ませるだけね
遥
じゃあ、いったん夕方までは
個人で気になるところを確認する時間にしようか
個人で気になるところを確認する時間にしようか
みのり
はーい! ソロのとこもっとかっこよく
決められるようにがんばるぞー!
決められるようにがんばるぞー!
雫
(アリサちゃん達は……)
雫
…………
愛莉
雫? どうかした?
雫
あ……なんでもないわ。
ちょっとお水を買ってくるわね
ちょっとお水を買ってくるわね
愛莉
え? ええ……いってらっしゃい
廊下
雫
ええと、自販機はたしかこっちに……
雫
あったわ! ええと、スマホでお会計するには……って——
雫
めーちゃん!?
MEIKO
『雫ちゃん、しー!』
雫
あっ、ごめんなさい……!
雫
えっと、カメラの死角に移動して……
ここなら大丈夫そうね
ここなら大丈夫そうね
雫
めーちゃん、今日も応援しに来てくれてたの?
MEIKO
『ええ! みんなが頑張ってるところ、
バッチリ見てたわ』
バッチリ見てたわ』
MEIKO
『MORE MORE JUMP!のパフォーマンス、
どんどんよくなってるわね』
どんどんよくなってるわね』
雫
ありがとう。めーちゃんにそう言ってもらえると
自信がつくわ
自信がつくわ
MEIKO
『Cheerful*Daysのみんなもとっても頑張ってたし、
ますます本番が楽しみね』
ますます本番が楽しみね』
雫
あ……
雫
……ええ、そうね
MEIKO
『……? 雫ちゃん?』
MEIKO
『なんだか、浮かない顔だけど……
もしかして何かあった?』
もしかして何かあった?』
雫
えっと、何かあったってほどじゃないんだけど……
MEIKO
『……わたしでよければ、話してみない?
スッキリするかもしれないわ』
スッキリするかもしれないわ』
雫
めーちゃん……
雫
……ありがとう。
それじゃあ、聞いてもらってもいいかしら
それじゃあ、聞いてもらってもいいかしら
MEIKO
『そう……アリサちゃんと、そんな話をしたのね』
雫
……今はMORE MORE JUMP!に集中するべきって
頭ではわかってるの
頭ではわかってるの
雫
それに、アリサちゃん達が助けを求めていないことも
雫
でも……どうしてもアリサちゃん達の
力になりたいと思っちゃって
力になりたいと思っちゃって
MEIKO
『力に……』
雫
ええ。Cheerful*Daysにいた頃、
みんなにはたくさん助けてもらったから
みんなにはたくさん助けてもらったから
雫
完璧なキャラクターを守るために
フォローしてくれていたのもそうだけど……
フォローしてくれていたのもそうだけど……
雫
デビューしたばかりの時は、
歌もダンスも初心者だった私にいろいろなことを教えてくれたの
歌もダンスも初心者だった私にいろいろなことを教えてくれたの
雫
できるようになるまで、
夜中まで練習につきあってくれたこともあったわ
夜中まで練習につきあってくれたこともあったわ
MEIKO
『……そうだったのね』
雫
Cheerful*Daysはチーム内の順位がはっきりしているから、
私達は仲間でありライバルだった
私達は仲間でありライバルだった
雫
それなのに、お客さんに最高のライブを届けるためにって、
みんなまっすぐ手を差し伸べてくれた
みんなまっすぐ手を差し伸べてくれた
雫
それが、とっても嬉しくて……
みんなの気持ちに応えなくちゃって、頑張れたの
みんなの気持ちに応えなくちゃって、頑張れたの
MEIKO
『雫ちゃん……』
MEIKO
『……だから雫ちゃんは、その時のお返しがしたいのね』
雫
……ええ。本当に、私の勝手な想いだけど……
雫
今、アリサちゃん達がもし困っているなら
あの時みんながそうしてくれたように、私も力になりたいわ
あの時みんながそうしてくれたように、私も力になりたいわ
MEIKO
『……なら、その想いをぶつけてみたらいいんじゃないかしら』
雫
え……
MEIKO
『こんなに強くて、まっすぐな想いだもの。
アリサちゃん達にも、きっと届くわ』
アリサちゃん達にも、きっと届くわ』
MEIKO
『それに、雫ちゃんの気持ちはもう
固まってるんでしょ?』
固まってるんでしょ?』
雫
……ええ、そうね
雫
みんなには断られちゃうかもしれないけど……
それでも、ちゃんと伝えたい
それでも、ちゃんと伝えたい
雫
——もう一度、話してみるわ。
アリサちゃん達と
アリサちゃん達と
メンバー
♪——! ♪——~~!
アリサ
(……やっぱり、納得いかない)
アリサ
(『ありのまま』にみえる声やダンス、表情を
徹底的に研究して取り入れた)
徹底的に研究して取り入れた)
アリサ
(私達“らしさ”とも馴染むように計算したし、
パフォーマンスは完璧なはず)
パフォーマンスは完璧なはず)
アリサ
(それなのに……ずっと、何かが噛み合ってない感じがする)
アリサ
(このままじゃ——)
雫
——みんな、練習中にごめんなさい。
今、少し時間をもらってもいいかしら?
今、少し時間をもらってもいいかしら?
アリサ
えっ……
メンバー
雫……?
コメント
『あれ、雫ちゃんがチアデのとこにいる』
『なに話すんだろ?』
『ざわ…』
『なに話すんだろ?』
『ざわ…』
アリサ
……なに?
雫
みんなに、お願いがあって来たの
真理奈
お願い、ですか?
雫
私に——Cheerful*Daysのブラッシュアップを
手伝わせてもらえないかしら
手伝わせてもらえないかしら
アリサ
…………
アリサ
それは、昨日断ったはずだけど。
今は自分達のことに集中しようって
今は自分達のことに集中しようって
雫
そうね。
でも……どうしても、気になってしまって
でも……どうしても、気になってしまって
アリサ
気になるって、何が……
雫
通しのパフォーマンスを見ていて、違和感を感じたの
雫
あのままでも素敵だったけど、
私の目には、アリサちゃん達が本調子には見えなかった
私の目には、アリサちゃん達が本調子には見えなかった
雫
だから……もしかしたら、
パフォーマンスに迷いがあるんじゃないかって
パフォーマンスに迷いがあるんじゃないかって
雫
……今言ったことが正しければ、
悩んでいることを教えてくれないかしら?
悩んでいることを教えてくれないかしら?
雫
私にも……両方のグループを経験しているからこそ、
できることがあるかもしれないから
できることがあるかもしれないから
アリサ
…………っ
アリサ
……そっちは、本当に大丈夫なの?
雫
ええ……!
まだ詰め切れていないところもあるけど、
ゴールは見えているわ
まだ詰め切れていないところもあるけど、
ゴールは見えているわ
雫
それに、みんなにも話をしてきてあるの
雫
——だから……今から少しだけ、
Cheerful*Daysのために時間を使わせてほしいの
Cheerful*Daysのために時間を使わせてほしいの
雫
私のわがままでごめんなさい、でも——
愛莉
いいわよ。やりたいようにやってきなさい
雫
えっ……
みのり
みんなでいいライブにしたいって気持ちは、
わたし達も一緒だもんね!
わたし達も一緒だもんね!
遥
うん。日暮さん達が本当に困っているなら、
むしろお願いしたいな
むしろお願いしたいな
雫
みんな……ありがとう!
雫
だから今は、力にならせてほしいの
雫
このステージを、最高のものにするために
アリサ
それで私達の完成度が上がったら……
最終的に不利になるかもしれないとか、思わないの?
最終的に不利になるかもしれないとか、思わないの?
雫
……そうね。
ライバルとしては、正しくない行動かもしれないわ
ライバルとしては、正しくない行動かもしれないわ
雫
それでも——私はやっぱり、みんなと最高のライブがしたいから
アリサ
……それは、私も同じ気持ち
アリサ
——1回通しで踊るから、全部教えて
アリサ
どんなに小さくてもいいから、
雫が気づいたこと、全部
雫が気づいたこと、全部
雫
……!
メンバー
ちょっとアリサ……本気?
アリサ
最初に言ったでしょ。
今は、最高のステージにすることだけ考えるって
今は、最高のステージにすることだけ考えるって
アリサ
だから——よろしく、雫
雫
——ええ!
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