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1

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あ……! 映った!
2

冬弥

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映像と音声は……問題なさそうだな
3

こはね

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『は、はじめまして。Vivid BAD SQUADです』
4

???

『————……』

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5

社長

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『はじめまして。
僕はアラン・カーティス』

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6

彰人

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(この人が社長……想像してたより、若いな。
20代くらいか?)
7

彰人

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(しかも……)
8

冬弥

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『本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます』
9

社長

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『そこまでかしこまらなくていい』
10

社長

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『KEN達から事情も聞いている。
余計な前置きも不要だ』
11

彰人

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(……表情が全然変わらねえ。
不機嫌だとか、そういう感じでもねえが——)
12

彰人

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(何考えてんのか読めなくて、少しやりづれえな)
13

社長

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『——まずは、伝えたいことがある』
14

彰人

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…………っ
15

社長

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『……RAD BLASTは、実に素晴らしいイベントだった』
16

彰人

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え……
17

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『あ……ありがとうございます!』
18

冬弥

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『……謙さんから聞きました。
あの時、俺達のイベントを見てくださったと』
19

社長

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『ああ。最初は、あのWALKERが
目をかけているチームがいると知って興味を持った』
20

社長

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『そして実際に、現地で君達の歌を聴いて——』
21

社長

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『その熱に、圧倒された。
あそこまで心が揺さぶられたのは、久しぶりだ』
22

こはね

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『そう言ってもらえて、すごく嬉しいです』
23

こはね

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『あのイベントは、私達だけじゃなくて……
本当にたくさんの人の想いでできたものだったので』
24

社長

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『ああ。観客の熱狂も、他のミュージシャンの気迫も
並大抵のものではなかった』
25

社長

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『そして——その中心にいたのが君達だ』
26

彰人

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『……それが、オレ達を契約の候補にしてくれた理由ですか?』
27

社長

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『その通りだ。
しかし、実際に契約の話をする前に見極めておきたい』
28

社長

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『君達がどんな人間で——
どんな想いで音楽に向き合い、歌っているのかを』
29

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どんな想いで、音楽に向き合ってるか——
30

彰人

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たしかに、オレ達を知ってもらうってんなら
それが一番手っ取り早いかもな
31

こはね

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うん……!
32

冬弥

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——最初は、俺から話させてもらってもいいだろうか?
33

彰人

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ああ。任せた
34

冬弥

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ありがとう
35

冬弥

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『では、俺が音楽を始めた理由ですが——』
36

社長

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『——最後は君だ。アキト』

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37

社長

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『君はどんな想いで、歌と向き合っている?』
38

彰人

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『オレは……最初はただ、
真剣になれるものが欲しかったんです』
39

彰人

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『何やっても中途半端な自分が嫌で、腹が立って……』
40

彰人

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『そんな時に、RAD WEEKENDを見て——
そこから、世界が変わったんです』
41

彰人

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『絶対に、これを超えたいって思いました』
42

彰人

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『そのためなら、全部……自分の全部を使って、
犠牲にしてもいいって』
43

彰人

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『だから…………、っ』
44

彰人

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(——クソ、もどかしいな)
45

彰人

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(英語だと、喋りたいことに言葉が全然ついてこねえ)
46

彰人

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(けど……伝えねえと。
オレが思ってることは、全部)
47

彰人

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『オレは…………歌に、人生懸けてます』
48

彰人

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『どんなに苦しくても、目指すもんが遠くても——』
49

彰人

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『心臓が動く限り、歌いたいと思ってます』
50

社長

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『…………』
51

社長

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『——君達の想いはわかった』
52

社長

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『ビジネス面でも、個人的にも、
君達の今後の活動を応援したいと思う』
53

こはね

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『それって……』
54

社長

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『本格的に契約を検討したい、ということだ』
55

彰人

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…………!
56

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やった……!
57

冬弥

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『ありがとうございます』
58

社長

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『ただ、その前に——アキト』
59

社長

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『君とは、もう少し話をしてみたい』

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60

彰人

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『……オレと?』
61

冬弥

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『彰人だけ、このまま面談を続けるということですか?』
62

社長

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『いいや。できれば——直接会って話をしたい』
63

社長

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『可能なら、アメリカへ来てくれないか?
勿論、費用は全てこちらで出す』
64

彰人

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な——
65

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アメリカに来て、って言ってたよね?
66

こはね

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ど、どうして東雲くんだけ……?
67

彰人

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…………
68

彰人

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(なんでオレだけが呼ばれんのか、全然見当もつかねえが……)
69

彰人

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(冗談とか、気まぐれで言ってるわけじゃねえのはわかる)
70

彰人

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(それに、これで契約を前向きに考えてもらえるなら……)
71

彰人

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『——行きます』
72

冬弥

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彰人……
73

社長

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『ありがとう。スケジュールについてはまた別途連絡しよう。
では、また』

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74

こはね

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え、あ、あの……!
…………切れちゃった……
75

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とりあえず、契約は考えてもらえそうでよかったけど……
76

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最後のあれ、どういうこと?
77

彰人

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さあな。向こうで話聞けばわかるだろ
78

冬弥

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……本当にひとりで行くつもりなのか?
79

彰人

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ああ
80

彰人

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あっちも先行投資込みで
契約するなら、納得いくまで見極めてえだろうしな
81

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もー……だからって、即決しすぎでしょ
82

冬弥

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すぐに戻ってこられるといいが……
学校を休むようなら、その間の授業は俺が解説しよう

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83

彰人

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あー……。
助かるけど、程々でいいからな
84

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あはは! 冬弥、ビシビシやっちゃえ!
85

こはね

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わからないところがあったら、私も手伝うよ、東雲くん
86

冬弥

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一緒に行けないのは、もどかしいが……
87

冬弥

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気をつけて行ってきてくれ、彰人
88

彰人

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——ああ。行ってくる
数日後
アメリカ 空港

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89

彰人

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——っし。スーツケースも回収できたし、行くか
90

彰人

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(意外と、ひとりでもなんとかなるもんだな)
91

彰人

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(けど……ここからが本番だ)
92

彰人

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まずはNo.9レコードに行って、アランさんと面会だったな

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93

社長

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『いいや。できれば——直接会って話をしたい』
94

彰人

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(どんなことを聞かれるかわからねえが……
これで、契約できるかが決まるかもしれねえ)
95

彰人

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(——オレも、気合い入れていかねえと)
No.9レコード オフィス

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96

彰人

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『失礼します』
97

社長

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『アキト、よく来てくれた。無事に到着できて何よりだ』
98

彰人

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『はい。空港までの迎えも、あー……』
99

彰人

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『準備、手配……?してもらえたんで。助かりました』
100

社長

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『こちらが無理を言ったのだから、当然だ』
101

社長

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ああ、それと……会話は日本語で構わない
102

彰人

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……日本語、わかるんですか?
103

社長

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KEN達もそうだが……日本人アーティストとの交遊もあるし、
日本の音楽シーンには注目しているんだ。
ビジネス上でも話せるほうが有利でね
104

社長

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面談は、最低限の英語力があるか確認するために
英語でやらせてもらったが——
ここからは、君が楽なほうでいい
105

彰人

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……じゃあ、日本語でお願いできるとありがたいです
106

彰人

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こっちのほうが、本音で話しやすいんで
107

社長

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わかった。では改めて——アキト
108

社長

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君は、僕が直接会いたいと申し出た時、
ほとんど迷わず頷いたな
109

社長

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アメリカへ単独で来ることに、抵抗はなかったのか?
110

彰人

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それは——
111

彰人

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……なんでオレだけなのかは、気になりました
112

彰人

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けど、オレ達は何がなんでもRUSH BEATSに出たい。
協力してもらうために必要なら、迷う理由はないです
113

社長

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……良い目だ。
音楽への情熱も、本物だと感じる
114

社長

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————今は
115

彰人

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(今は……?)
116

彰人

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それって……
117

社長

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僕も昔、音楽をやっていた。
そちらの方面では芽が出なかったが、聴く力には自信がある
118

社長

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アキト。君は、RAD BLASTの後——
119

社長

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自分の歌が、熱を失ったと感じたことはないか?
120

彰人

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…………っ