こはね
鍵を、探しに行くって……
こはね
でも、それじゃあ、朝比奈先輩が……
まふゆ
うん。HPがなくなって、ログアウトしちゃうかもしれない
まふゆ
でも、そうなる前に帰ってこれる可能性もあるよ
こはね
で、でも!
もし、間に合わなかったら……
もし、間に合わなかったら……
まふゆ
その時は、鍵を矢にくくって入口に飛ばすよ。
マップの地形からして、この洞窟はまっすぐ続いてるみたいだから
マップの地形からして、この洞窟はまっすぐ続いてるみたいだから
まふゆ
小豆沢さんは、鍵を回収してふたりを助けてあげて
まふゆ
もし、鍵を見つける前にHPがなくなったら……
申し訳ないけど、別の方法を探してほしいな
申し訳ないけど、別の方法を探してほしいな
まふゆ
でも、回復薬もあるし、
鍵を見つけるまではいけると思う
鍵を見つけるまではいけると思う
まふゆ
だから、やってみる価値はあると思うんだ
こはね
朝比奈先輩……
こはね
——私は、別の方法を探したいです
こはね
朝比奈先輩は、すごく優しいから……
きっと、私達が楽しめる方法を
探してくれたんだと思います
きっと、私達が楽しめる方法を
探してくれたんだと思います
こはね
でも、やっぱり……みんなでクリアしたいから
まふゆ
小豆沢さん……
こはね
ごめんなさい。これは、私の我儘だと思います
こはね
でも……朝比奈先輩と一緒に
最後まで楽しみたいなって思うんです
最後まで楽しみたいなって思うんです
こはね
だから……みんなで一緒にクリアできる方法を探したいです!
まふゆ
…………
まふゆ
(みんなで、一緒に……)
一歌
そっか……じゃあ、HPが減らないように注意しないと
こはね
うん! みんなでクリアできるように、頑張ろうね
まふゆ
……わかった
まふゆ
別の方法を考えようか。
全員でクリアできるように
全員でクリアできるように
こはね
はい……!
こはね
……でも、ごめんなさい。
具体的な案はまだ何もなくて……
具体的な案はまだ何もなくて……
まふゆ
大丈夫。一緒に考えれば、きっといい方法が見つかるよ
まふゆ
(……何か、他に鍵を手に入れる方法は……)
こはね
鍵を使わないで、えむちゃん達を助けられればいいんですけど……
まふゆ
え……
こはね
あ、えっと……スタッフさんが、
私達の行動次第でストーリーの結末が変わるって言ってたので
私達の行動次第でストーリーの結末が変わるって言ってたので
こはね
もしかしたら、鍵を使う以外にも
ふたりを助けられる道があるんじゃないかなって……
ふたりを助けられる道があるんじゃないかなって……
まふゆ
そっか……
まふゆ
……ありがとう、小豆沢さん
もしかしたら——何とかなるかもしれない
もしかしたら——何とかなるかもしれない
数分後
こはね
えっと、えむちゃん達がいる檻は……あった!
エイリアン
ホニョニョ~!
まふゆ
見張りも戻ってきてるね
こはね
はい。でも、この翻訳機があればきっと——
こはね
……それにしても、エイリアンと仲良くなるための道具が
宇宙船の中にあってよかったですね
宇宙船の中にあってよかったですね
まふゆ
うん
スタッフ
エイリアンには会話AIを搭載してるので、
コミュニケーションをとることも可能ですから
コミュニケーションをとることも可能ですから
まふゆ
——スタッフさんは、エイリアンと
コミュニケーションを取れるって言ってた
コミュニケーションを取れるって言ってた
まふゆ
でも、鳳さんが試した時、
言葉が通じなくて失敗しちゃってたから……
言葉が通じなくて失敗しちゃってたから……
まふゆ
もしかしたら、翻訳機みたいなものが
あるんじゃないかって思ったんだ
あるんじゃないかって思ったんだ
まふゆ
これを使って、ふたりを返してもらえるように
エイリアンを説得してみよう
エイリアンを説得してみよう
こはね
はい……!
まふゆ
……でも、残り時間を考えると
ここで失敗したらクリアは難しいと思う
ここで失敗したらクリアは難しいと思う
まふゆ
だから、たぶんこれが最後のチャンスになるね
こはね
それでも——この可能性にかけましょう
こはね
——エイリアンさん!
エイリアン
ホニョッ!?
エイリアン
ホニョ~! ホニョホニョ~……!
エイリアン達
『ホニョ~!』
まふゆ
(エイリアンが集まってきた。
けど——これでいい)
けど——これでいい)
まふゆ
小豆沢さん、お願い
こはね
はい!
……スイッチ、押しました!
……スイッチ、押しました!
エイリアン
『てき! あぶない! つかまえろ!』
エイリアン達
『つかまえろ~!』
一歌
言葉が……
えむ
わかるようになった……!
まふゆ
やっぱり、敵だと思われてたみたいだね
こはね
じゃあ、敵じゃないってちゃんと伝えれば——
まふゆ
『私達は、敵じゃないよ』
こはね
『だから、えむちゃんと一歌ちゃんを——
私達の友達を、返してくれないかな?』
私達の友達を、返してくれないかな?』
エイリアン
『……! てきじゃないって』
エイリアン
『ほんとう?』
エイリアン
『ほんとかな~?』
こはね
『本当だよ……! ほら、武器も捨てたよ』
エイリアン
『んー……どうする?』
エイリアン
『ゆだんさせる、さくせんかも?』
エイリアン
『もっと、てきじゃないしょうこ、みせろー!』
まふゆ
証拠、か……
まふゆ
(……エイリアンは、まだ私達を疑ってるみたい)
まふゆ
(それなら、『何もしない』って伝えるために
防具も捨てて近づくとか——)
防具も捨てて近づくとか——)
まふゆ
(もしかしたら、エイリアンに攻撃されるかもしれないけど……
成功すれば信じてもらえるかもしれない)
成功すれば信じてもらえるかもしれない)
まふゆ
(……でも——)
まふゆ
(……だったら——)
まふゆ
『証拠になるかはわからないけど……』
まふゆ
『私達が持ってるアイテムをプレゼントする、
ってことでどうかな?』
ってことでどうかな?』
こはね
え……?
エイリアン
『あいてむ? なにがあるの?』
まふゆ
『木とか砂とか、いろんな素材があるよ。
きっと、すてきなお家が作れると思う』
きっと、すてきなお家が作れると思う』
エイリアン
『おうち……! どうくつじゃない、おうち!』
まふゆ
『それに、果物や木の実もたくさん持ってるんだ』
エイリアン
『ほしい! ほしい……!』
まふゆ
『じゃあ、みんなにあげるよ』
まふゆ
『だから、私達が敵じゃないって信じてくれる?』
エイリアン
『——しんじる! てき、じゃない!』
エイリアン
『つかまえて、ごめんね。
でていいよ!』
でていいよ!』
一歌
『ありがとう……!』
えむ
やった~! 自由だ~っ☆
こはね
よかった……!
まふゆ
……ごめんね、みんな。勝手に決めちゃって
こはね
いえ……! ありがとうございます、朝比奈先輩。
私じゃ絶対思いつかなかったです
私じゃ絶対思いつかなかったです
一歌
素材はまた、みんなで集めればいいですしね
えむ
うんうんっ! みんなで冒険の続きができて、
と~っても嬉しいな♪
と~っても嬉しいな♪
まふゆ
それじゃあ、改めて——
みんなで、クリア目指して頑張ろう
みんなで、クリア目指して頑張ろう
えむ・こはね・一歌
『おーっ!』
『はい!』
『はい!』
数分後
こはね
——この木の素材をはめたら、完成だよ!
一歌
よかった、ギリギリ間に合った……!
こはね
じゃあ、はめるね!
——えいっ!
——えいっ!
えむ
わあ~……! 空におっきな文字が出てきた!
まふゆ
『Congratulations!』——ゲームクリアだね
えむ
やったあ~!
こはね
なんだか、すごく達成感があるな
一歌
うん。っていっても、私は最後のほう
捕まってただけだけど……
捕まってただけだけど……
えむ
こはねちゃんと朝比奈センパイが助けてくれなかったら、
閉じ込められたままだったね……!
閉じ込められたままだったね……!
えむ
ふたりとも、助けてくれてありがとう!
こはね
朝比奈先輩が思いついてくれたんだ。
エイリアンと仲良くなるための道具があるかもって
エイリアンと仲良くなるための道具があるかもって
まふゆ
あそこまでうまくいくとは思わなかったけどね。
拠点づくりの手伝いまでしてくれたし
拠点づくりの手伝いまでしてくれたし
一歌
素材や果物、すっごく喜んでくれてましたもんね
えむ
おかげでおっきいステージも作れて、嬉しいホニョ~♪
まふゆ
(……みんな、嬉しそうだな)
まふゆ
…………
まふゆ
(もし、あの時小豆沢さんが
止めてくれなかったら……)
止めてくれなかったら……)
まふゆ
(……こんな風に、ならなかったのかな)
まふゆ
ねえ、小豆沢さん——
こはね
えっ?
まふゆ
あっ……
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