翌日
モアモアハウス

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みのり

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——この鬼姫神社のお祭りを、
お正月配信で取り上げるのはどうかな!?
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鬼が祀られてる神社か……
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人間を助けてくれる鬼の神様なんて、素敵ね
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愛莉

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それに、境内もお神輿も普通の神社とは
ちょっと違って、みんな興味を持ってくれそうね。
いいんじゃないかしら?
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みのり

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本当!?
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…………
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私も面白そうだと思うけど……
少し、考えたほうがいいかもしれない
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みのり

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え?
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……LUMINAグランプリのおかげで、
私達のチャンネルへの注目度も上がってるでしょ?
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配信で特集することで、
お祭りに予想以上の人が詰めかけたら……
神社や一般のお客さんに迷惑がかかるかもしれないなって
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みのり

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あ……
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それにさっきみのりは、神社にいた女の子のために——
子供達がお祭りに来たくなるようにしたいって言ってたよね
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だったら、不特定多数の人が集まる配信より、
もっと他の方法がいいんじゃないかって思うんだ
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愛莉

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たしかにそうね……
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みのり

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うん……
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今回の配信は、他のアイディアを練るとして——
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それとは別に、その女の子に
希望を届けられないか考えようよ
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……ええ!
私も、何かできることがないか考えてみるわ
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愛莉

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そうね。また別の日に、作戦会議しましょ
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みのり

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みんな……! ありがとう~!
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みのり

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(わたしも、あの子のために
何ができるか考えなくちゃ!)
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みのり

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(まずは、子供達の『鬼が怖い』って気持ちを
どうにかしなきゃだよね……!)
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みのり

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えっと……
carino/carina

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——なるほど。
それで、このオレが呼ばれたというわけか
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冬弥

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はい。神社に子供達を呼ぶためには
鬼に対する恐怖心を取り除く必要があるのですが——
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冬弥

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それにはやはり、常日頃から人々を笑顔にするショーをしている
司先輩にお願いするのが一番だと思ったんです
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ふむ、それには同感だな!
未来のスター・天馬司にふさわしい依頼だ!
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みのり

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司さん、よろしくお願いします……!
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みのり

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青柳くんも、ありがとう。
協力してくれて……!
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冬弥

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俺も、あの子の願いを聞いたからな。
これも何かの縁だ
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それに、このオレもいるのだからな!
子供達も満面の笑顔になることだろう!
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ちょうど獅子舞ロボに、
活躍の機会をやりたいと思っていたところだしな
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冬弥

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獅子舞ロボ……?
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みのり

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あ……! 前に、山の上で一緒にショーをしてた子ですか!?
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その通り! 正月といえば獅子舞だからな
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オレと獅子舞ロボで、
子供達が鬼に親しめるようなショーをやってみせよう
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みのり

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ありがとうございます!
子供達も、絶対喜んでくれると思いますっ!
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礼には及ばん!
最近はあまり観客と近い距離でショーをやることも
なかったからな
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オレのほとばしるスター力で、
当日は観客達を釘付けにしてみせよう!
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冬弥

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それは楽しみですね……!

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咲希

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——はい!
ご注文のコーヒーと、季節のフルーツパフェでーす♪

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みのり

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あ、咲希ちゃん!
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おお、ありがとう咲希!
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咲希

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どういたしまして!
みんな、なんの話してたの?
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みのり

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えっとね、子供達に鬼が怖くないって思ってもらえるために
何ができるかなあって考えてて……
司さんにショーをしてもらおうってことになったんだ!
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咲希

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そうなんだ! お兄ちゃんなら適任だね♪
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おう、任せておけ!
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冬弥

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しかし……当日は司先輩にショーをやってもらうとして、
もっとできることはないだろうか
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みのり

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えっ?
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冬弥

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ああ、いや……楽しいショーを見たいという気持ちで
来てくれる子達は多いと思う
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冬弥

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しかし、そもそも鬼が怖いと思う子達は
ショーだけで来てくれる保証はないのではと思ったんだ
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みのり

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あっ、そっか……!
53

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ふむ、たしかにな
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咲希

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だったら、絵本の読み聞かせとかはどうかな?

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冬弥

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読み聞かせ、ですか?
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咲希

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うん! 昔、ほなちゃんが読んでくれた絵本に、
鬼と人間の子供が仲良くなるお話があったんだ!
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咲希

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読み聞かせのコツなら、ほなちゃんとねねちゃんが
詳しいからいろいろ聞けそうだし!
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みのり

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そっか。絵本なら、子供達にもわかりやすく
鬼は怖くないって伝えられるかも……!
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冬弥

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そうですね……!
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みのり

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そういえばこの前、鬼姫神社に行ったとき——
近くの公園に張り紙がしてあったんだ!
子供達向けに、レクリエーション大会をやるって
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みのり

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そこで絵本を読ませてもらえたら、
近所の子供達もいっぱい来てくれるんじゃないかな!?
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なるほど……イベントの主催者に許可を取る必要があるだろうが、
それなら、たしかに可能性があるな
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咲希

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うんうん! ナイスアイディアだよ、みのりちゃん!
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みのり

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咲希ちゃんもありがとう!
すっごくすっごく助かったよ!
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みのり

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それじゃあ、さっそく穂波ちゃん達に相談しよう!
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穂波

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読み聞かせのコツ……

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みのり

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うん! わたし達に教えてもらえないかな?
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冬弥

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子供達が楽しく集中して聞けるようにしたいんだ
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穂波

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わたしでよければ、喜んで
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寧々

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わたしも協力するよ。
ちょっと面白そうだし、それに——
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穂波

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あの……もしよかったら、読み聞かせに
わたし達も参加させてもらえないかな?
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みのり

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えっ!?
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寧々

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絵本の内容も楽しそうだし——前に望月さんと、
また読み聞かせをやってみたいねって言ってたから
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穂波

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うん! もしふたりがよければだけど、
お手伝いさせてほしいな
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みのり・冬弥

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『よろしくお願いしますっ!』
『よろしくお願いします』
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