1
一歌
みのりの演舞、すごかったね。
凛としてたっていうか……
2
志歩
うん……。
ほんと、別人みたいだったな
3
志歩
いつものみのりを知ってるせいか、
余計にびっくりしたかも
4
咲希
子供達も、いーっぱい集まってくれてよかったね!
やっぱり、ほなちゃん達の読み聞かせパワー!?
5
穂波
ふふ、咲希ちゃん達が
たくさん呼び込みをしてくれたおかげだよ
6
あ……また外れた。
輪投げって難しいんだね
7
瑞希
あと1回挑戦できるよ!
手前のぬいぐるみとか狙いやすそう!
8
絵名
こういうのは、大物狙いしないとつまんないでしょ。
あの奥のやつとかどう?
9
まふゆ
……入らない気がするけど
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絵名
だから挑戦し甲斐があるんでしょ?
私は次、あれ狙おうっと
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咲希
あ、かなでさん達だ!
12
……天馬さん。こんばんは
13
咲希
えへへ、こんばんは!
そのアウター、やっぱりかなでさんに似合いますね!
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うん……すごく暖かいし、最近よく着てるんだ
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絵名
あー、また外れた!
この距離で入れられる人なんているの!?
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絵名・瑞希
『——入った!?』
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一歌
朝比奈先輩、すごいですね……!
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まふゆ
たまたまだよ
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穂波
で、でも、すごく綺麗に入ったような……
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志歩
何かコツとかあるんですか?
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まふゆ
コツかどうかはわからないけど、
輪を少しだけ傾けた状態で投げると入りやすいかもね
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一歌
そうなんですね……。
私、ちょっとやってみようかな
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まふゆ
うん。
じゃあ、少しだけ教えるね
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穂波
あ、わたしも一緒にいいですか?
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瑞希
絵名も聞いておけば~?
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絵名
私は聞かなくてもいけるから!
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リン
『——でね、女の子もすごく嬉しそうに笑ってたんだ!』
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そっか! 喜んでもらえたみたいで、よかったね
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こはね
写真を撮るときにいた子だよね?
すぐにいなくなっちゃったけど……
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冬弥
ああ。『そろそろ戻らないと』と言っていたから、
親御さんのところに戻ったんだと思う
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彰人
そろそろいい時間だしな——お
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案内役
『お神輿の担ぎ手をされる方は、
こちらへお並びください!』
33
あ、やっとお神輿の時間だ!
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冬弥
ああ、並びに行こう
35
彰人
張り切りすぎて怪我とかすんなよ。
オレらはその辺で適当に見て——
36
???
おお! もしや、お前達もお神輿に参加するのか!?
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彰人
げっ……
38
冬弥
司先輩。先輩達も参加されるんですか?
39
ああ! せっかくの機会だからな!
40
えむ
あたしも! わっしょいわっしょ~い☆
41
じゃあ、みんなで一緒に行こっか!
42
彰人も、そんな隅にいるとはぐれてしまうぞ?
43
彰人
いや、オレは行くなんて一言も……って、おい!
44
寧々
いってらっしゃい
45
こはね
みんな、頑張ってね。
写真、かっこよく撮るから!
46
みのり
わ~……!
すっごくいい匂い!
47
フランクフルト、たこ焼き、じゃがバター……
あ、あっちにはおでんもあるわ
48
みのり
ひゃ~、どれもおいしそう!
49
愛莉
屋台の食べ物って、なんでこんなに惹かれるのかしらね。
……って、ん?
50
すみません、お好み焼きを2つ。
焼き鳥はモモをタレと塩で2本ずつ
51
あ、あと、このロングフライドポテトもお願いします
52
愛莉
どれだけ食べる気よ!?
53
せっかくのお祭りだからね。
今日はチートデーにしたんだ
54
???
——おや? そこにいるのは……
55
みのり
神代さん、寧々ちゃん!
56
寧々
ふふ、さっきぶり
57
すごい量の食べ物を持った人がいると思ったら、
桐谷くんだったんだね
58
はい。せっかくのお祭りなので、満喫しようと思って
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寧々
本当にたくさん買ってるね……
でも4人なら、それくらい全然食べられちゃうか
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ううん。これはひとり分だよ
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寧々
え…………
62
愛莉
……わかるわよ、その驚き
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みのり
あの! ご飯がまだだったら、
一緒に屋台をまわりませんか?
64
みのり
みんなで買ったものを分けっこしたら、
いろんなものが食べれちゃいますし!
65
寧々
あ……それ、わたし達も助かるな
66
それじゃあ、どこから回ろうか。
向こうには甘いものがありそうだね
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鈴カステラとたい焼き……ふふ、美味しそうね。
行ってみましょうか
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みのり
うん! わたしも食べたいな~!
じゃあさっそく——
69
???
——みのりちゃん、ありがとう
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みのり
…………え?
71
みのり
(今の声って——)
72
愛莉の声
みのりー! はぐれるわよー!
73
みのり
あ……はーい!
数日後
74
冬弥
今回は、本当にありがとうございました
75
みのり
いっぱい助けてもらって、すごく心強かったです!
76
神主
いやいや、むしろお礼を言うべきなのはこちらですよ
77
神主
あんなに子供達で賑わったのは久々なので、
きっと神様も喜んでいらっしゃると思います
78
神主
神社のためにここまでしてくれて……
本当にありがたい限りです
79
みのり
いえ、そんな……!
80
みのり
神社にいた女の子を、
笑顔にしたいなと思ってやっただけなので……
81
神主
女の子……
82
神主
そういえば前に、演舞のことを
女の子に教えてもらったと言っていましたね
83
みのり
はい! この神社に初めて来た時に、境内で会ったんです
84
冬弥
初めは迷子かと思って声をかけたんですが——
どうやら、鬼姫祭りによく参加しているようで
85
冬弥
最近、祭りに来る子供達が少ないことや、
演舞が見られないことを残念がっていたんです
86
神主
ふむ。それは……
87
神主
もしかしたら、神様かもしれないですね
88
冬弥
え……?
89
神主
うちで祀られている鬼の神様——鬼姫様は、
幼い女の子の姿をしていると言われているんです
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神主
ですから……長らく途絶えてしまった演舞を、
神様が惜しんでいたのかなと
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みのり
あの女の子が、神様……
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神主
ははは、もしかしたら……の話ですよ。
おふたりに素敵な出会いがあったようでなによりです
93
神主
これからもどうか、そういった縁を大切になさってくださいね
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みのり
あの子……本当に神様、だったのかな……?
95
冬弥
……たしかに、幼い見た目のわりにかなり大人びていたな。
それに、自分が生まれるより前に行われていただろう
演舞についても詳しかったことを考えると——
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冬弥
ありえない、とは言い切れないな
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みのり
じゃ、じゃあやっぱり……!?
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冬弥
わからないが……
99
冬弥
おかげで、得難い経験をさせてもらえた
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冬弥
またいつか、会えたらいいな
101
みのり
うん、そうだね!
102
みのり
(本当に、あの子が神様だったかはわからないけど……)
103
みのり
(みんなと一緒に頑張って——
あの子に、笑顔になってもらえてよかったな)
104
みのり
(——なんだか今年も、いい年になりそう!)
105
みのり
よーし! 今年も、もっとも~っとがんばるぞ~!