テレビ局 スタジオ
咲希
き、緊張してきた〜!
本番、もうすぐだよね!?
本番、もうすぐだよね!?
穂波
うん……観覧のお客さんに向けて
アナウンスがあったし、そろそろだと思う
アナウンスがあったし、そろそろだと思う
志歩
時間になったら、スタッフさんが
呼びにきてくれるって言ってたけど——
呼びにきてくれるって言ってたけど——
志歩
……一歌、どうしたの?
一歌
あ……その、ちょっと緊張するなって思って
一歌
ライブのMCと同じだって思ってたけど、
やっぱり、こういうスタジオだと雰囲気が違うっていうか……
やっぱり、こういうスタジオだと雰囲気が違うっていうか……
穂波
そっか……一歌ちゃん、自己紹介も一番最初だもんね
志歩
大丈夫でしょ。
練習でも、しっかりできてたんだし
練習でも、しっかりできてたんだし
咲希
それに、何かあったら
編集でなんとかしてくれるって
真堂さんも言ってたしね!
編集でなんとかしてくれるって
真堂さんも言ってたしね!
一歌
……うん。そうだよね
スタッフ
まもなく本番です!
Leo/needさんは、こちらでスタンバイお願いします!
Leo/needさんは、こちらでスタンバイお願いします!
穂波
あ……わかりました!
それじゃあ、セット裏に行こうか
それじゃあ、セット裏に行こうか
咲希
うん……!
スタッフ
カメラ回していきます! 本番10秒前、9、8、7——
HAYASE
——さて、今夜も始まりました『WAVING-BOX』!
司会のHAYASEです
司会のHAYASEです
HAYASE
今回のテーマは『音楽好きが選ぶ、今注目のバンド』!
ということで……こちらの方々に来ていただいています
ということで……こちらの方々に来ていただいています
HAYASE
Iolite、そしてLeo/needの皆さんです!
IoliteのメンバーA
HAYASEさん、今回もよろしくお願いします!
穂波
よろしくお願いします
HAYASE
こちらこそ!
皆さん、順番に座っていってくださいね
皆さん、順番に座っていってくださいね
一歌
えっと、私の席は……
穂波
あ……一歌ちゃん。そっちは……
一歌
え?
IoliteのメンバーA
あはは。私達の席かも?
一歌
あっ……!
ご、ごめんなさい。すぐ移動します……!
ご、ごめんなさい。すぐ移動します……!
志歩
一歌、落ち着いて。
焦らなくていいから
焦らなくていいから
HAYASE
おっと。Leo/needはテレビ初出演ってこともあるし、
ちょっと緊張気味かな?
ちょっと緊張気味かな?
一歌
うう、すみません……!
最初からミスしちゃって……
最初からミスしちゃって……
一歌
はあ、恥ずかしいな……
IoliteのメンバーA
大丈夫だよ!
こんなのミスのうちに入らないから!
こんなのミスのうちに入らないから!
穂波
そうだよ、一歌ちゃん
穂波
それに、わたしは今ので緊張がほぐれたな
一歌
あ、ありがとう……
HAYASE
いいですね、今のやりとりからも
Leo/needの仲の良さが伝わってくるなあ
Leo/needの仲の良さが伝わってくるなあ
HAYASE
幼馴染で結成されたバンドということで、
今日はその辺りのことも深掘りできればと思います!
今日はその辺りのことも深掘りできればと思います!
IoliteのメンバーB
——私達は、高校時代からの腐れ縁って感じですね。
ある日突然、すみれが『バンドやろう!』って言い出して
ある日突然、すみれが『バンドやろう!』って言い出して
IoliteのメンバーC
あれはびっくりしたなー。
ギター経験あった円香はともかく、
私と四季は楽器に触ったことなんてなかったですから
ギター経験あった円香はともかく、
私と四季は楽器に触ったことなんてなかったですから
穂波
そうだったんですね
すみれ
……あの時は、
まさかこんなに長く一緒にいるとは思ってなかったな
まさかこんなに長く一緒にいるとは思ってなかったな
IoliteのメンバーB
そうだね。
しかも、いまだにバンドを続けてるなんてさ
しかも、いまだにバンドを続けてるなんてさ
HAYASE
腐れ縁と言いつつ、嬉しそうじゃないですか
IoliteのメンバーB
嬉しいですよ。
この4人で音楽やるの、やっぱり好きですから
この4人で音楽やるの、やっぱり好きですから
IoliteのメンバーA
今の、絶対オンエアしてくださいね!
四季がこういうこと言うの、めちゃくちゃレアなので!
四季がこういうこと言うの、めちゃくちゃレアなので!
一歌
……本当に、仲がいいんだね
志歩
そうだね
HAYASE
じゃあ次は、Leo/need!
オープニングでも触れたけど、
4人は幼馴染なんですよね?
オープニングでも触れたけど、
4人は幼馴染なんですよね?
咲希
は、はい!
初めてみんなで演奏したのは、いっちゃんが——
初めてみんなで演奏したのは、いっちゃんが——
咲希
あ、いっちゃんって呼んじゃった……!
志歩
ほら、やっぱり間違えた
IoliteのメンバーA
え、なになに? どうしたの?
穂波
ふふ。本番では大人っぽく、苗字で呼び合おうって言って
張り切ってたんです
張り切ってたんです
咲希
うう~! 家でも練習してたのに~!
すみれ
あはは。
クールキャラでいきたい気持ち、わかるなー!
クールキャラでいきたい気持ち、わかるなー!
一歌
でも、なんていうか……もう手遅れだよね
咲希
だよね……。
こうなったら、もう普通にいきます!
こうなったら、もう普通にいきます!
咲希
えっと、バンドを始めたきっかけなんですけど——
咲希
最初は、いっちゃんが
ミクちゃんの曲を演奏したいって言ったのが
始まりだったんです
ミクちゃんの曲を演奏したいって言ったのが
始まりだったんです
IoliteのメンバーC
ミクって、初音ミクのこと?
一歌
はい。初めてミクの曲を聴いた時、
すごくかっこいいなって感動して……
自分達でも、演奏してみたいなって思ったんです
すごくかっこいいなって感動して……
自分達でも、演奏してみたいなって思ったんです
志歩
初めて合わせた時は、ボロボロだったよね
穂波
そうだね……途中で、どこを演奏してるか
わからなくなっちゃったりして
わからなくなっちゃったりして
一歌
たしかにそうだね。でも——
一歌
みんなで演奏するのって、こんなに楽しいんだって
ドキドキしたことは、今でもはっきり覚えてます
ドキドキしたことは、今でもはっきり覚えてます
HAYASE
じゃあ、その時からずっと
4人でバンドをしてるってことですか?
4人でバンドをしてるってことですか?
穂波
いえ。ずっとというわけじゃないんです。
中学で、一度バラバラになってしまった時期もありましたから
中学で、一度バラバラになってしまった時期もありましたから
IoliteのメンバーB
そうだったんだ……
志歩
でも高校生になって、またみんなでバンドをやろうって
一歌と咲希が声をかけてくれたんです
一歌と咲希が声をかけてくれたんです
志歩
その時にも、いろいろあったんですけど……
再結成する時に、すごく助けてくれた人達もいて
再結成する時に、すごく助けてくれた人達もいて
志歩
その人達のおかげで、
またこうして4人でいられるようになりました
またこうして4人でいられるようになりました
HAYASE
そんなドラマがあったんですね……!
HAYASE
Leo/needというと、
順風満帆なイメージがあるので意外だったな
順風満帆なイメージがあるので意外だったな
HAYASE
今の話だと、もしかして
最初は特にプロを目指してたわけじゃなかった?
最初は特にプロを目指してたわけじゃなかった?
志歩
そうですね。
『プロになりたい』というのは元々、私ひとりの夢でした
『プロになりたい』というのは元々、私ひとりの夢でした
咲希
再結成した時は、
ただ『4人でいたい』っていう気持ちだけだったんです
ただ『4人でいたい』っていう気持ちだけだったんです
咲希
一緒に練習して、ライブハウスで演奏させてもらって……
そういうのだけで、すっごく楽しかったから!
そういうのだけで、すっごく楽しかったから!
すみれ
わかるな。
一緒に音を鳴らすだけで楽しい瞬間って、本当に幸せだよね
一緒に音を鳴らすだけで楽しい瞬間って、本当に幸せだよね
咲希
はい!
HAYASE
じゃあ、全員でプロを目指そうとしたのには、
何かきっかけがあったってことですね
何かきっかけがあったってことですね
穂波
……はい。志歩ちゃんがプロを目指すうえで、
Leo/needを離れるかもしれないタイミングがあったんです
Leo/needを離れるかもしれないタイミングがあったんです
IoliteのメンバーA
それって……Leo/need以外のバンドで
プロになるってこと?
プロになるってこと?
志歩
はい。そういう話が来ていたので
一歌
……すごく悩みました。
私達は、プロになるってことがまだ想像できてなくて……
このまま、志歩を送り出したほうがいいのかなとか
私達は、プロになるってことがまだ想像できてなくて……
このまま、志歩を送り出したほうがいいのかなとか
一歌
もし離れても、
たまに4人で集まって演奏できたら……とか、
いろいろ考えて。だけど——
たまに4人で集まって演奏できたら……とか、
いろいろ考えて。だけど——
一歌
やっぱり私達は、志歩と一緒に、
誰かの心に響く演奏がしたい
誰かの心に響く演奏がしたい
一歌
そう思ったから、4人でプロを目指すことに決めました
HAYASE
なるほど。そういった葛藤を乗り越えてきたからこそ、
今があるんですね
今があるんですね
HAYASE
ところで日野森さんは、
ずっとプロを目指していたということですが……
ずっとプロを目指していたということですが……
HAYASE
ベースを始めたのは、小学生の時だったんですよね。
よければ、きっかけを教えてもらってもいいですか?
よければ、きっかけを教えてもらってもいいですか?
志歩
私の父がミュージシャンで、
よくライブハウスに連れて行ってくれたんです
よくライブハウスに連れて行ってくれたんです
志歩
Ioliteのライブも見に行ったことがあって……
その時、メンバーの皆さんと
会わせてもらったことがありました
その時、メンバーの皆さんと
会わせてもらったことがありました
HAYASE
じゃあ、Ioliteの皆さんと日野森さんは
お知り合いなんですね
お知り合いなんですね
IoliteのメンバーC
そうなんです!
だから今回、共演者がLeo/needって聞いた時は、
みんなすごく驚いてて
だから今回、共演者がLeo/needって聞いた時は、
みんなすごく驚いてて
志歩
今も……あの日のことは、よく覚えてます
志歩
ライブでの、皆さんの熱い演奏も——
すみれさんに、ベースを教えてもらったことも
すみれさんに、ベースを教えてもらったことも
志歩
私がベースを始めたのは……
あの日、すみれさんに教えてもらったからなんです
あの日、すみれさんに教えてもらったからなんです
すみれ
ふふ。改めて言われると嬉しいなあ
HAYASE
ベースを教えた側と、教わった側が
プロになって再会……これはアツいですよね
プロになって再会……これはアツいですよね
HAYASE
実は、今日はそんなおふたりにぴったりのコーナーを
用意しています!
用意しています!
HAYASE
久野すみれさん、そして日野森志歩さん——
HAYASE
ベースを通じて出会ったふたりに、
この場でベースバトルをしていただきます!
この場でベースバトルをしていただきます!
スタッフ
では、ここで一旦ステージ転換に入ります!
皆さん、しばらくお待ちください!
皆さん、しばらくお待ちください!
志歩
……すみれさん、今日はよろしくお願いします
すみれ
うん、こちらこそ!
すみれ
でも……まだちょっと不思議な感じがするな。
出会った時の志歩ちゃんって、こ~んなに小さかったから
出会った時の志歩ちゃんって、こ~んなに小さかったから
志歩
さすがに、手のひらサイズじゃないですよ
志歩
私は、すみれさんがベースの楽しさを教えてくれたあの日から……
ずっと、ベースと向き合ってきました
ずっと、ベースと向き合ってきました
志歩
だから——
志歩
今日はその全部を乗せて、すみれさんにぶつけます
すみれ
志歩ちゃん……
すみれ
……うん、楽しみにしてるよ!
スタッフ達
——お待たせしました。
スタンバイ完了です!
スタンバイ完了です!
すみれ
……時間だ
すみれ
それじゃ、いこうか志歩ちゃん
志歩
——はい!
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