数日後
ステージのセカイ

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1

MEIKO

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1、2、1、2——
みんな~! 苦しくても笑顔をキープよ!
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みのり

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は、はひ……!
3

リン

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に、にっこりー!
4

愛莉

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さすが、メイコが考えた基礎トレね……。
全身の筋肉が、悲鳴をあげてるわ……
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MEIKO

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あとちょっとよ~!
1、2、1、2——最後に、とびっきりの決めポーズ!
6

みのり

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ポーズ……!
7

MEIKO

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ふふ、みんな決まってたわね!
じゃあこの辺りで、一度休憩にしましょうか

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8

KAITO

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——お疲れ様。
タオルとドリンクを用意したから、
よければ持っていってね
9

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ありがとうございます、カイトさん
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愛莉

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(やっぱり、みんなで集まって
トレーニングすると楽しいわね。
今回は、メイコ達も付き合ってくれたし)
11

愛莉

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(……さてと。
体を動かして、頭もすっきりしたことだし——
休憩中は『あれ』を読もうかしら)

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12

愛莉

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(早速送られてきた、
『謎解きカフェタイム』の台本……)

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13

愛莉

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(何度か通し読みして、演技の練習も始めたけど——
まだまだ、納得できるレベルじゃないのよね)
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愛莉

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(できる限り読み込んで、
役のイメージを膨らませないと!)

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15

愛莉

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(……わたしが演じるのは、気が弱くて
思ったことを言えない女子高生の『ミチル』)
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愛莉

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(今回のゲスト枠になる
不良少女——『夏生』の友達なのよね)
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愛莉

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(夏生は、家庭に問題を抱えていて……
あまり学校にも行ってないけれど、
そんな夏生をミチルは心配して、気にかけてる)
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愛莉

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(けど、その気持ちが上手く伝わらなくて。
ちゃんと話をしようとしても、お説教みたいに感じた夏生が
ミチルを怒鳴りつけちゃうのよね)
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愛莉

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(傷ついたミチルは、
夏生の前に現れなくなって……
そこで、夏生は初めて後悔する)
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愛莉

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(そんな夏生が、カフェの店主さんのおかげで、
どれだけミチルが自分のことを
想ってくれてたのかを知って——)
21

愛莉

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(大事な『友達』に、もう一度向き合おうとするんだわ)
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愛莉

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……漫画で読んだ時も思ったけど、
この仲直りのシーンが泣けるのよね
23

愛莉

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(夏生が意地っ張りだから、
最初はすっごく不器用な謝り方で、
またミチルを泣かせそうになって……)
24

愛莉

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(でも……ちゃんと気持ちが通じ合った時、
ふたりで嬉し涙を流すところが
すっごくあったかくて、優しくて)
25

愛莉

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(この後、カフェの店主さんが持たせてくれたお菓子を、
しょっぱいねって言いながらふたりで食べるのよね)
26

愛莉

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それにしても……
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愛莉

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読めば読むほど……
わたしって、ミチルとは全然違うわね
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愛莉

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(例えば、ここのシーン……
ミチルが、家の事情で荒れてる夏生から拒絶されるところ)
29

愛莉

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(……力になりたいって伝えても、
『いい子ぶって、自分が気持ちよくなりたいだけ』
『顔も見たくない』って言われて——)
30

愛莉

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(わたしなら、『それが本心なの?』って
相手に詰め寄っちゃいそうだけど。
ミチルは何も言わないまま、その場から走り去るのよね)
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愛莉

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(夏生が心配だって気持ちが、うまく伝わらなかったのが
それだけショックだったのかしら? それとも……)
32

愛莉

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(……ミチルはあくまで脇役だし、
漫画でも台本でも、モノローグはないから——)
33

愛莉

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(この辺りは、わたしが
ちゃんと考えて膨らませないといけない)
34

愛莉

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(そうじゃないと、説得力のある演技なんて
できないでしょうし……)
35

愛莉

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……やっぱり、一筋縄じゃいかないわね
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……愛莉、何かあった?
37

愛莉

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え?
38

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なんだか、難しい顔してるから
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もしかして、今度出るドラマのこと?
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愛莉

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ええ。台本を読み込んで、
演じる子がどんな気持ちだったか想像してるんだけど……

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愛莉

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前も言った通り、わたしとはタイプが違う役だから。
いまいち掴めないのよね
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みのり

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そうだったんだ……
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私も気になって、
『謎カフェ』の漫画を読んでみたけど……
ここまでタイプが違う役だと、たしかに難しそうだな
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みのり

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ミチルちゃん、だったよね。
わたしも読んだけど、
飼育小屋のうさぎさんみたいな子だもんね……
45

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うさぎさん?
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みのり

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うん! ちょっと遠慮がちっていうか……
うさぎさんって、特に小屋に来てすぐの時は
緊張でプルプルしてるんだよね
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みのり

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そういう、守ってあげたくなっちゃうような感じの子だなって!
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なるほど、それでうさぎなんだ
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みのり

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そうそう! キャッチコピーは
儚げな小動物系美少女!みたいな
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愛莉

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……このタイミングでそれを言われると、
わたしは『そうじゃない』って意味に聞こえるけど?

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みのり

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はっ……!!!
た、たしかに、そう聞こえちゃうかも!?
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みのり

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違うよ愛莉ちゃん!
そのままの愛莉ちゃんも、すっごく可愛いし
守ってあげたいな~って思うよ!
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愛莉

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いいのよ、みのり。素直になっても
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みのり

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ほ、ほんとに違うんです~~~!!!
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愛莉、からかいすぎだよ
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愛莉

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ふふ。みのりのリアクションが面白くて、ついね
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みのり

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あ、愛莉ちゃん~……!!
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自分とは全然違う役を演じるのは……本当に大変だと思うの。
だから、こんなことを言うのは無責任かもしれないけど——
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私は、すごく楽しみにしてるわ
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今まで誰も見たことがない、
新しい愛莉ちゃんの魅力が見られるんだもの
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愛莉

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——ええ!
絶対やり遂げるから、見てなさい!
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