翌日
宮益坂

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1

一歌

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(……昨日はいろいろありすぎて、あんまり寝れなかったな)
2

一歌

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(こっちに戻されちゃった後、みんなとも話したけど——)

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3

一歌

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『……これから、どうしようか?』
4

えむ

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『あたし……もう1回、あの子に会いたいな』
5

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『鳳さん……』
6

えむ

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『……あたしね、ちょっと前に
大好きだったおじいちゃんとお別れしたんだ』

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7

えむ

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『あの時……胸におっきな穴が
あいちゃったみたいだったの』
8

えむ

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『それだけですごく痛くて苦しいのに、
悲しいとか寂しいとか、いろんな気持ちがわーってきて……』
9

えむ

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『頭が洗濯機の中みたいにぐちゃぐちゃになって、
どうしたらいいのかわからなくなっちゃったんだ』
10

えむ

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『もしあの子もそうなっちゃってるなら、あたし……』
11

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『——そうだね』
12

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『わたしも……
小さい頃にお母さんを亡くしてるから、わかるよ』
13

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『家族3人で過ごしてた頃を思い出すのが辛くて、
思い出にフタをしてたな』
14

一歌

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『奏さん……』
15

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『わたしは、ニーゴのみんなやミク達のおかげで
思い出とも向き合えるようになってきたんだけど……』
16

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『きっとあの子にも、そういうきっかけとか
支えみたいなものが必要なんだろうなって思う』
17

一歌

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(思い出に、フタか……)
18

一歌

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(……本当に)
19

一歌

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(あの子にとって、おばあさんとの思い出は
苦しいだけのものになっちゃったのかな)
20

一歌

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(大切な人とのお別れ……)
21

一歌

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(…………想像が、つかないな)
22

一歌

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(私は……あの子に、何ができるんだろう……)
宮益坂女子学園

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23

???

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いっちゃーーーんっ!

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24

一歌

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あ……おはよう、咲希
25

咲希

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おっはよー!
ねえねえ、これ見てよ! もう最悪なのー!

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26

一歌

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どうしたの、急に腕まくって……
27

一歌

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え! 腕の内側、なんか赤いあざができてない?
28

咲希

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そーなの! 参考書とか資料集とかカバンに入りきらなくて
トートバッグで持ってきたんだけど、こんなになっちゃって!
29

一歌

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……痛くない? 大丈夫?
30

咲希

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うん、全然!
ていうか、そのうち消えるっていうのもわかってるんだけど
31

咲希

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なんかやなんだよね。
点滴の痕とか思い出しちゃってさあ
32

一歌

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あ……

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33

一歌

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(………………そうだ)
34

一歌

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(私も…………もしかしたら、“経験”してたかもしれないんだ)
35

咲希

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…………いっちゃん?
36

一歌

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(……もし……)
37

一歌

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(もし咲希の病気が、もっと重いもので……)
38

一歌

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(それで、咲希がいなくなっちゃってたら——)
39

咲希

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おーい、いっちゃーん?
40

一歌

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…………っ!
41

一歌

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ご、ごめん。
ちょっと、考え事してて
42

咲希

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……大丈夫?
なんか、顔色悪いよ?
43

一歌

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えっと……ほら昨日、
遥達と会ってセカイの話をするって言ったでしょ?
44

一歌

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ミク達と話せたのが嬉しくて、眠れなかったんだ
45

咲希

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……ホントに?
46

一歌

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うん、本当に
47

一歌

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——あ、そうだ。
1時間目の予習しないといけないから、もう行くね! じゃあ!

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48

咲希

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あっ、いっちゃん!
放課後
教室のセカイ

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49

一歌

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……ミク、いる?
50

ミク

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いらっしゃい、一歌。
ずいぶん早いね
51

一歌

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うん。ちょっと考えたいことがあって
52

ミク

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考えたいこと?
53

ミク

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……作曲ノートの子のために、一歌ができること、か

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54

一歌

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私……あの子に、作曲ノートを捨ててほしくないし、
音楽もやめないでほしいんだ
55

一歌

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でも、これは私の勝手な気持ちで……
56

一歌

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奏さんや鳳さんみたいに
あの子の気持ちに、ちゃんと寄り添えてない気がして
57

ミク

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なるほどね……
58

一歌

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だけど朝、咲希に会って……
59

一歌

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……すごく怖いけど、あの子の気持ちを知るためにも
想像でも、考えてみなくちゃって思ったんだ
60

一歌

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大切な人とのお別れを
61

一歌

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それで……その時、私はどうするんだろうって
62

ミク

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一歌……
63

一歌

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……ミク。
私が考えてる間、そばにいてくれないかな?
64

一歌

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ひとりじゃ、ちょっと怖くて……
65

ミク

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……わかった

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66

一歌

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ありがとう、ミク……
67

一歌

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(私の、大切な人……)
68

一歌

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(お母さんやお父さん、それから——)

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69

一歌

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(もし……)
70

一歌

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(もし……みんなとの、お別れがきたら……)
71

一歌

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(悲しくて、たくさん泣くのかな……)
72

一歌

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(……ううん。信じられなくて、泣けない気がする)
73

一歌

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(やっと、一緒にいられるようになったのに……)
74

一歌

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(バンドだって、みんなで頑張ってプロになって、
毎日セカイに行って練習して——)
75

一歌

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(なのに……)
76

一歌

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(みんなが、もうどこにもいないなんて——)
77

一歌

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あ…………
78

一歌

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(そっか……)
79

一歌

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(演奏も……もう一緒にできない……)
80

一歌

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(咲希のキーボードも、
志歩のベースも、穂波のドラムも——)
81

一歌

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(もう、聞けなくなるんだ……)
82

一歌

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(そんなの……)
83

一歌

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……………………っ

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84

一歌

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(もし……)
85

一歌

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(もし、本当にみんながいなくなったら……)
86

一歌

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(もう、一緒に演奏できなくなったら——)
87

一歌

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(私も……捨てたくなるかも……)
88

一歌

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(一緒にいられないなら——)
89

一歌

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(みんなのことを思い出して、つらくなるくらいなら——)
90

一歌

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(もう、バンドなんて……)

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91

一歌

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……………………!
92

一歌

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本当に………………?
93

一歌

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本当に……もう、思い出したくなくなっちゃうのかな
94

一歌

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私達の音楽を届けようって、みんなでライブをしたことも……
95

一歌

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私、は……

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96

一歌

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私は——
97

一歌

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みんなの演奏が……
98

一歌

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Leo/needの音楽が、大好きで……
99

一歌

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……………………忘れたく、ない……!

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100

一歌

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忘れるなんて、できない……!
101

一歌

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だから——
102

一歌

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もし、ひとりになったとしても——
私は、音楽を続けたい
103

一歌

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私達が届けたかった音楽を、届け続けるために
104

ミク

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……出たね、答え
105

一歌

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…………うん
106

一歌

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でも、あの子とは全然違う答えになっちゃったな
107

ミク

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一歌とその子は、全然違う人生を歩んできているからね。
仕方ないんじゃないかな
108

ミク

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でも私は、すごく一歌らしい答えだなって感じたよ
109

ミク

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それに——
110

ミク

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どんな想いも自分の一部として受け入れて
曲に歌に、演奏……いろんな形で表現する——
111

ミク

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そんな、一人前のアーティストとしての覚悟を感じたよ
112

一歌

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え……本当?
113

ミク

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ふふ。嘘なんて言わないよ
114

一歌

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……あの子も
115

一歌

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もし、抱えてる苦しさを
少しずつでも音楽として表現していけたら……
116

一歌

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いつか、苦しくなくなる時が来るのかな?
117

ミク

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……やっぱり一歌は、
その子に音楽をやめてほしくないんだね
118

一歌

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うん……
119

一歌

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おばあさんとの、大切な繋がりだから……
120

一歌

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……結局、最初に話したのと同じになっちゃった
121

ミク

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でも今は、一歌自身が
その答えにちゃんと納得できてるんじゃない?
122

一歌

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……そうだね
123

一歌

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……ミク、ありがとう。
そばにいてくれて……
124

ミク

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どういたしまして

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125

一歌

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あ……メッセージだ。奏さんから?

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126

奏のメッセージ

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『さっき、あの子に会ったよ』
127

一歌

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えっ!?