???のセカイ
1

リン

Listen

……あれ? な、なんか、木が変だよ……!?
2

ミク

Listen

え?

Sound Effect: Play

3

ミク

Listen

もしかして、セカイとセカイが——

Sound Effect: Play

4

KAITO

Listen

わっ……!
5

KAITO

Listen

……あれ? ここは——
6

KAITO

Listen

……学校の、体育館?
7

KAITO

Listen

(なんで急に、こんなところに……?)
8

KAITO

Listen

(……ここは、誰かの想いのセカイなのかな。それとも……)
9

少女の声

Listen

『…………なんで黙ってたの?』
10

別の少女の声

Listen

『……わざわざ、言わなくてもいいと思って』
11

KAITO

Listen

(女の子の声? でも、なんだか雰囲気が……)
12

少女の声

Listen

『言わなくてもいいって……』
13

少女の声

Listen

『本気で言ってんの!? ふざけないでよ!』
14

別の少女の声

Listen

『……っ! ふざけてなんかない!
私だって……!』
15

KAITO

Listen

あ……
16

KAITO

Listen

待って! 落ち着いて話を——

Sound Effect: Play

17

KAITO

Listen

ん……。戻って、きた……?
18

KAITO

Listen

(でも、さっきのは一体——)
19

???

Listen

あーっ!! カイトさん!?
20

KAITO

Listen

……えっ! 咲希ちゃん!?
それに——
21

瑞希

Listen

待って、知らないカイトがいる!
ていうか、冬弥くんに類まで!?
22

冬弥

Listen

これは一体……
23

Listen

……まずは落ち着いて話そうじゃないか。
カイトさんも、それでいいかな?
24

KAITO

Listen

それがよさそうだね。
ありがとう、類くん
25

Listen

——つまり、話をまとめると……

BGM: --:-- / --:-- Play

26

Listen

ここにいる4人はそれぞれセカイがあり、
そのセカイにある木を通じて、ここに来てしまった、と……
27

KAITO

Listen

……ここは君達みんなの想いのセカイだし、
きっと、想いの力が作用して繋がったんだと思うよ
28

冬弥

Listen

なるほど……
29

瑞希

Listen

でもさ、ホントびっくりだよ!
セカイを知ってる人達が、こんな近くにいたなんて!
30

咲希

Listen

ねー! アタシ、お兄ちゃんがセカイ持ってたなんて
全然気づかなかった
31

咲希

Listen

……あっ! ときどき部屋から聞こえてきてた大きな独り言、
もしかしてセカイのミクちゃん達と話をしてたとか!?
32

Listen

どうだろうね。
司くんだし、正真正銘の独り言という線も捨てきれないな
33

KAITO

Listen

あはは……
34

KAITO

Listen

それにしても、こうやって話せる日がくるなんて
すごく嬉しいよ
35

KAITO

Listen

他のセカイじゃ、僕の姿はみんなから見えないし、
声も届かないから
36

冬弥

Listen

なるほど……。
俺達のセカイのカイトさんとはだいぶ違うんですね
37

Listen

……ところで、
もうひとつ気になっていることがあるんだけどいいかな?
38

KAITO

Listen

気になっていること?
39

Listen

ああ。ここに飛ばされた時、
体育館でふたりの女性が言い争っているのを聞いたんだ
40

瑞希

Listen

類もあれ聞いたんだ!?
ふざけないでよ!ってすごく怒っててびっくりしたな……
41

咲希

Listen

アタシが聞いたのも多分同じかも。
あのあと、ちゃんと仲直りできたのかな……
42

冬弥

Listen

たしかに、どうなったのか気になりますね……。
それに——
43

冬弥

Listen

見えたのは一瞬でしたが……
あの場所、神高の体育館ではないでしょうか?
44

Listen

……僕もそうじゃないかと思っていたんだ
45

KAITO

Listen

(……どういうことだろう?)
46

KAITO

Listen

(僕達が見たのは、多分みんなとは別の想いの——)

Sound Effect: Play

47

Listen

おや、今の光は……
48

咲希

Listen

……あっ! 見て、木の方!
49

咲希

Listen

ほら! 丸いのがふたつ、バチバチぶつかり合ってる……!

Sound Effect: Play

50

瑞希

Listen

わっ! なんかはじけて飛んでった!
51

KAITO

Listen

……ごめん、みんな!
ちょっと見てくるよ!

Sound Effect: Play

52

Listen

僕達も行こう!
53

冬弥

Listen

はい!

Sound Effect: Play

54

KAITO

Listen

……やっぱり、想いの欠片だ

BGM: --:-- / --:-- Play

55

瑞希

Listen

この丸い玉なら、セカイで見たことあるよ
56

Listen

でも、ずいぶん傷だらけだね。
色もくすんでしまっている……
57

咲希

Listen

あ……もうひとつあるよ!
58

冬弥

Listen

……こちらもかなり傷だらけで、色がくすんでいますね
59

KAITO

Listen

……このふたつの欠片はぶつかり合っていたようだったから、
そのせいかもしれないね
60

瑞希

Listen

ケンカでもしてたのかな?
61

KAITO

Listen

……実は、みんながここへ来る時に見た光景は
みんなとは別の想いの持ち主の想いなんだ
62

KAITO

Listen

だからこの想いの欠片達とも、きっと関係がある——

Sound Effect: Play

63

咲希

Listen

えっ、なになに!?
64

咲希

Listen

う……。
……あ、あれ?
65

Listen

……戻って、きた?
66

KAITO

Listen

……それぞれのセカイに戻されちゃったみたいだね
67

KAITO

Listen

(まさか、こんな形でみんなに会えるなんて……)
68

KAITO

Listen

(このセカイはまだ不安定みたいだし、
ただの偶然……だったのかな?)
69

KAITO

Listen

(それとも——)
数日後
乃々木公園

BGM: --:-- / --:-- Play

70

咲希

Listen

——皆さん!
集まってくれて、ありがとうございます♪
71

冬弥

Listen

いえ、こちらこそ声をかけてもらえて嬉しいです。
カイトさんと一緒に楽しみにしていました
72

Listen

フフ。待たせるのも悪いし、さっそく呼んでしまおうか
73

瑞希

Listen

そ、そうだね……
74

咲希

Listen

はい! では、せーのっ……!
75

咲希・冬弥・類・瑞希

Listen

『カイトさーん!』
『カイトさん!』
『カイトー?』

Sound Effect: Play

76

KAITO

Listen

『やっほー! はじめまして!』
77

KAITO

Listen

『こんにちは!』
78

咲希

Listen

わ……! あなたがお兄ちゃんのセカイのカイトさんですね!
お兄ちゃんがお世話になってまーす!
79

KAITO

Listen

『ふふ、こちらこそ。話せて嬉しいな』
80

KAITO

Listen

『え……あれ?』
81

KAITO

Listen

『あ、君はバンドをしている僕……!
まさかこんなところで会えるなんてね。元気だったかい?』
82

KAITO

Listen

『うん……。
そっちも、元気そうでよかった』
83

KAITO

Listen

『えー! そっちはもう知り合いなの!?』
84

KAITO

Listen

『ボクは冬弥くん達のセカイのカイトだよ♪ DJできるよ!
あと美味しいコーヒーをいれられるし、
パンケーキを作るのも結構得意なんだ! それから——』
85

KAITO

Listen

『……すごいしゃべるね……』
86

KAITO

Listen

『ふふ、これで3人。
あとは——』
87

瑞希

Listen

……おーい、カイトー?
みんな来てくれてるよ~?
88

Listen

……反応がないね
89

瑞希

Listen

だ、だよねー……。こうなると思った……
90

咲希

Listen

みずきちゃんのところのカイトさん、忙しいのかな?
91

瑞希

Listen

あはは……。こっちのカイトってば、
ちょっとマイペースっていうか我が強いっていうか
92

KAITO

Listen

『そういうことなら、無理に来てもらうのも悪い——』
93

KAITO

Listen

『おーい! そっちのセカイのボク~♪
出ておいでよ~!』

BGM: --:-- / --:-- Play

94

KAITO

Listen

『え、ちょっと……』
95

KAITO

Listen

『おいでおいでー! 恥ずかしがらなくっていいんだよ!
なんたって、他にもボクがいるしね!』
96

KAITO

Listen

『そういう問題かなあ……』
97

KAITO

Listen

『うーん……』
98

冬弥

Listen

……来ませんね
99

瑞希

Listen

も~! 普通、ここまで呼ばれたら来るでしょ~!?
100

KAITO

Listen

『……俺より人見知り?』
101

KAITO

Listen

『ん~、そういう気分じゃないのかも?』
102

KAITO

Listen

『もしそうなら無理強いはよくないね。
きっと、この後も会える機会はあると思うし』
103

瑞希

Listen

そ、そうだね。じゃあ、次のお楽しみってことで……
104

Listen

フフ。では、お互い聞きたいこともたくさんあるだろうし、
本格的に話を始めようか
105

咲希

Listen

——セカイの話、おもしろかったねー!

BGM: --:-- / --:-- Play

106

瑞希

Listen

うん! どこも個性的だし、見学とかできたらいいのになあ
107

冬弥

Listen

しかし、あの大きな木のあるセカイにも
たまたま行けたようなものだからな
108

咲希

Listen

そうだよね……
109

KAITO

Listen

『……咲希? どうしたの?』
110

咲希

Listen

あ……
111

咲希

Listen

……あのセカイで見た想いの欠片、
あれからどうなったのかなって……

BGM: --:-- / --:-- Play

112

瑞希

Listen

ケンカしてた子達もいたし、気になるよねえ
113

Listen

そうだね——
114

Listen

おそらく、あの傷つけあっていた想いの欠片の持ち主が
あのふたりなんだろうな
115

咲希

Listen

えっ!?
116

KAITO

Listen

『なるほど……。想いの持ち主同士がケンカをしていたから、
想いの欠片もそれに影響されたのかもしれないね』
117

瑞希

Listen

じゃあ、ふたりが仲直りするまで
あの想いの欠片はぶつかり合うってこと?
118

KAITO

Listen

『そ、それはまずいよ! だって、みんなが見つけた時
すごい傷だらけだったんでしょ?』
119

咲希

Listen

このままじゃ、もしかして……割れちゃったりするのかな……
120

KAITO

Listen

『……そういうことも、あるのかも』
121

咲希

Listen

あの……!
ケンカしてたふたりって、神高の人……なんですよね?
122

咲希

Listen

だったら、探すことってできないでしょうか!
123

冬弥

Listen

咲希さん……
124

咲希

Listen

アタシ、なんか放っておけなくて……
125

咲希

Listen

それに、あのふたりが言いあってた時、
いろんな気持ちを感じたんです
126

KAITO

Listen

『……いろんな、気持ち?』
127

咲希

Listen

はい……。怒ってるだけじゃなくて、
悲しさとか寂しさとか後悔とか……
128

咲希

Listen

きっと……望んでない……
したくなかったケンカだったんだろうなって
129

Listen

……探せると思うよ
130

咲希

Listen

…………! ホントですか!?
131

Listen

ああ。地道な聞き込みが必要になるだろうけれど……
132

Listen

見て見ぬふりをするのは気が引けるしね。
探してみようじゃないか
133

咲希

Listen

みんな……
134

咲希

Listen

……はい! みんなでがんばって見つけましょう!