セカイの狭間
1
ミク
♪—— ♪————
2
ミク
♪———— ♪~~~
3
???
——わあ! とっても素敵な歌ですね!
4
ミク
え?
5
ミク
キミは……
6
まめっち
はじめまして! ぼく、まめっちと申します
7
ミク
はじめまして! わたしは初音ミクだよ。
ミクって呼んでね
8
まめっち
ミクさんっていうんですね!
9
まめっち
あの、ここがどこだか知っていますか?
ぼくはどうやら、迷い込んでしまったみたいで
10
ミク
えっと、ここはね——
11
まめっち
なるほど、セカイの狭間……とても興味深いです!
12
まめっち
聞いている限りでは、物理的に存在しているわけではなく
概念的な場所みたいですね
13
ミク
うん。だから、ここに誰かが来るなんて珍しいの
14
ミク
前にも、別の世界の子がここに来たことがあるけど、
キミはその子ともなんだか違うみたいだし……
15
まめっち
そうですね……
16
まめっち
ミクさんは、たまごっち星をご存じですか?
ぼくは、その星のたまごっちタウンから来たんです
17
ミク
たまごっち星の、たまごっちタウン?
18
まめっち
ご存じないみたいですね。
ではまず、簡単に経緯をお話ししますね!
19
まめっち
——ぼくはその街にある
たまごっちスクールに通っているんです
20
まめっち
その授業の課題で、
班を作って合唱をすることになったのですが——
たまごっちスクール 校庭
21
まめっち
みんな、楽譜の準備はいいですか?
はじめて歌う曲ですが、頑張りましょう!
22
みんな
『うん!』
『ええ!』
『はーいだっち!』
23
めめっち
まきこがいる班には絶対に負けられないわ!
気合いを入れなくちゃ!
24
まめっち
それでは、一度歌ってみましょう。
せーのっ!
25
まめっち・みみっち
『——♪ ————♪』
『——♪ ——~~♪』
26
めめっち・くちぱっち
『♪—— ♪————!』
『~~♪ ~~~♪』
27
まめっち
……おかしいですね。全然合っていません
28
みみっち
はじめてだし、仕方ないぴょん。
もう1回歌ってみるぴょん!
29
まめっち
わかりました。
ではもう一度、しっかり楽譜を見ながら歌いましょう
30
まめっち
いきますよ。せーのっ!
31
まめっち・みみっち
『——♪ ————♪』
『——♪ ——~~♪』
32
めめっち・くちぱっち
『♪—— ♪————!』
『~~♪ ~~~♪』
33
まめっち
——そのあとも練習したのですが、
全然合わなくて……
34
まめっち
だから、『お手本をたくさん聴いて、歌い方を覚えよう』
とぼくが提案して、そのための睡眠学習装置を作ったんです
35
ミク
睡眠学習装置!?
まめっち、そんなすごい物を作れちゃうの?
36
まめっち
えへへ。ぼく、発明が趣味なんです!
37
まめっち
でも、その睡眠学習装置を使って寝たら、
聞こえてきたのはお手本の合唱じゃなくて……
38
ミク
もしかして、わたしの歌……?
39
まめっち
その通りです!
40
まめっち
ただぼくの発明、失敗することも多くて……。
今回も、何か不具合が起きたのかもしれません
41
ミク
そうだったんだね……
42
ミク
(でも……まめっちがここに来たのは、
その装置だけが原因なのかな?)
43
ミク
(もしかして、何か『想い』が関係して——)
44
まめっち
あーっ!!
45
ミク
わ! ど、どうしたの?
46
まめっち
うっかりしていました! ぼくが作った睡眠学習装置は、
班のみんなにも渡しているんです!
47
まめっち
ここに来てしまっていたら大変です!
探しに行かないと!
48
ミク
それならわたしも手伝うよ
49
ミク
あ、人手は多いほうがいいよね。
他にも仲間がいるから、声をかけてみるね
50
まめっち
いいんですか!? ありがとうございます!
51
ミク
……そういえば、まめっちはわたしの歌が聞こえて、
ここに来ちゃったんだよね
52
まめっち
はい! とても素敵な歌でした!
よければ、コツを教えてほしいです
53
ミク
ふふ。わたしでよければ喜んで♪
54
ミク
(……歌か)
55
ミク
(ここと“あの子達”の想いのセカイは繋がっていて、
歌や演奏がよく聞こえてくる……)
56
ミク
(それに、わたし達と一緒にセカイを見守ってくれている
あの子の“未完成のセカイ”とも……)
57
ミク
(もしかしたら——)
58
ミク
(わたしがまめっちと出会ったように、
みんなにも、楽しい出会いがあるかもしれないな)