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ねえねえ、まだ行っちゃだめかな!?
広場のほうすっごい気になるんだけど……!!
彰人
さっき準備中だって言ってただろ。
ったく、落ち着きねえな
冬弥
逸る気持ちはわかるが、もう少しの辛抱だ。
今はおとなしく待っていよう
は~い、わかりました~
こはね
今回のお誕生日パーティーは、
リンちゃんが考えてくれたんだよね?
リン
うん! 今日はレン達と協力して——
杏ちゃんのためだけの、最っ高のイベントをプレゼントするよ!
私のためのイベントなんて、すっごく楽しみ!
で……どんなイベントなの?
ちょーっと聞かせてほしいなーなんて
リン
えっとね、今日はふたり一組でやる対戦イベントにしてみたんだ!
それで今、広場におっきなステージを作ってるの!
冬弥
ふたり一組の対戦イベントか。面白そうだ
リン
でしょ~♪ ペアは直前にくじで決めるんだ!
最初は、杏ちゃんをお客さんにして、
杏ちゃんが好きそうな歌を歌おうって話してたんだけど……
リン
そしたらミクが、
『杏なら絶対“私も歌いたい!”って言いだすよ』って言って!
だから、くじには杏ちゃんの名前も入ってるよ♪
あははっ、さっすがミク! わかってくれてるな~!
それにしても……このそわそわする感じ、
街のみんなにお祝いしてもらう時のこと思い出すな~
こはね
街のみんなに?
うん! 前にも話したことあったと思うけど……
誕生日は毎年、街のみんなが集まって、
歌自慢大会するのが恒例だったんだ
だから誕生日の朝はいっつも、
今みたいにそわそわしてたんだよね
冬弥
白石は、街のみんなから愛されているからな。
参加者も気合いが入っていただろうし、すごい大会だっただろうな
彰人
たしかにな。
けど——
彰人
——今日のイベントだって、相当レベル高くなるだろ?
お前ら、かなり気合い入ってるみたいだしな
リン
もっちろん! 今日のためにみんなで特訓してきたから、
もしかしたら杏ちゃんより沸かしちゃうかもね~?
へえ? ——じゃあ、正々堂々勝負だね!
やるからには負けないから!
リン
おっけー! みんなも応援してね!
あ……! みんな、来てくれたんだ!
ありがと~!
冬弥
……そうだ。せっかく集まってくれたんだ。
みんなで、白石を祝わないか?
こはね
うん! 私も一緒にお祝いしたいな!
リン
それじゃ、いくよ!
せーのっ——杏ちゃん、誕生日おめでとう!
冬弥
『おめでとう』
彰人
『おめでとう』
こはね
『おめでとう!』
——みんな、本当にありがとう!
すっごく嬉しいよ!
せっかく来てくれたんだし、
私からもみんなにお返しできたらいいんだけど……
あ、そうだ! ねえみんな!
イベントの前に、少し歌っていかない?
やっぱり、私からのお返しなら
歌かなって思うし!
冬弥
ああ、いいな
彰人
声出しついでに、いいんじゃねえか
じゃ、決まりだね!
歌う曲は——やっぱり、あれにしよっかな!
みんな、いくよ!
——『街』!