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こはね
東雲くんのお誕生日パーティー、いよいよだね。
楽しみだな
KAITO
ふっふっふ、期待しててよ! 今回のパーティーは
ボク達の工夫をぎゅうぎゅうに詰め込んだ傑作だからね!
KAITO
ケーキも料理も超超超絶品で、
お店の内装なんて——おっと話せるのはここまで!
あとは、会場に着いてのお楽しみだよ!
あははっ、もったいぶるなあカイトさん
KAITO
まだパーティー会場の準備中だし、
出迎え役がぜーんぶバラしちゃうわけにはいかないからね~
彰人
ま、期待してますよ。
特にメシは、メイコさんが作るもんならなんでも美味いんで
彰人
それに、甘いもん用意してくれてんのもすげえありがてえ
冬弥
さっきまで彰人も白石も、甘いものを欲していたな
KAITO
え、そうなの?
彰人
はい。学校の課題やってたんで
KAITO
ああ、なるほど!
たしかに頭使うと糖分が欲しくなるって言うもんね~
ホントに!
今日は『彰人の誕生日パーティーがあるぞ~!』って
励まし合ったおかげで、乗り越えられたよね……!
彰人
ああ。今日ほど甘いもんが食いてえって日もねえかもな
KAITO
ってことは、結構難しい課題だったんだ
彰人
そうっすね。
よくわかんねえとこは冬弥に見てもらってなんとか
私はこはねに。
ほんっと~~にありがとね! こはねがいれば無敵だよ~!
こはね
えへへ、どういたしまして。
頑張ったね、杏ちゃん
冬弥
彰人も、よく頑張ったな。
途中文句を言ってはいたが、無事にすべて片づけることができた
彰人
また赤点騒ぎで練習時間削られても面倒だしな
KAITO
お疲れ様!
そうだ。どうしてもわからないところがあったら、
お兄さんが手伝ってあげてもいいよ?
彰人
……は? カイトさんが?
KAITO
ちょっとちょっと、何そのリアクション!
ボク、みんなに勉強教えるくらいできるからね~?
彰人
いやいや……
冬弥
あ……そういうことでしたら、カイトさん。
相談に乗っていただいてもいいでしょうか?
KAITO
え?
冬弥
実は、数学の課題で引っかかっているところがあって。
問題は解けたんですが、もっと効率的な解き方が
あるような気がしていて……
こはね
あ、それじゃあ私も、いいですか……?
海外の文学作品の解釈で迷っているところがあって、
調べようかなって思ってたんですけど……
KAITO
あ、えっと、そうだな~……。
……やっぱり、彰人くんと杏ちゃん限定で
『どういう意味ですかー?』
彰人
『どういう意味っすか?』
KAITO
あ~その~……
えーっと、そうだ! そんなことより!
KAITO
見て見て! ボクが時間を稼いでるあいだに、
こーんなにたくさん集まってくれたよ!
彰人
は? って、うおっ!?
KAITO
みんな、彰人くんをお祝いしたくて集まってくれたみたいだね!
KAITO
ってことで、ちょうどいいからさ!
ここにいるみーんなで、彰人くんをお祝いしない?
こはね
いいですね
私も賛成!
KAITO
オッケー! みんな、用意はいいかい?
せーの——彰人くん、誕生日おめでとう!
こはね
『おめでとう!』
『おめでとう!』
冬弥
『おめでとう!』
彰人
……なんつーか、
微妙に話をそらされてる感じもするが……
彰人
……ま、いいか。
お前ら、ありがとな。すげえ嬉しい
彰人
さて……そんじゃ、少し歌ってくか。
祝ってもらって何もしないってのも落ち着かねえし、
課題でうっぷんが溜まった分、思いっきり歌えそうだからな
彰人
——お前らも、もちろんやるだろ?
冬弥
ああ、思いっきり歌おう
彰人
決まりだな。
じゃ、聴いてくれ。『フューエル』!