寧々
『——待って!!』
寧々
『少しだけでいいの!
わたしに時間をちょうだい!』
わたしに時間をちょうだい!』
寧々
『……神様。この祠からどきたくないのは、わかるよ。
わたしだって生まれた家がなくなるのは嫌だもん』
わたしだって生まれた家がなくなるのは嫌だもん』
寧々
『だけど……』
寧々
『わたし、みんなを傷つけちゃうようなこと、
神様にしてほしくない』
神様にしてほしくない』
寧々
『ひとりぼっちだったわたしに声をかけてくれた優しい神様に、
そんなことしてほしくない』
そんなことしてほしくない』
寧々
『わたしは……この夏休みいっぱい遊んだみたいに……
もっとたくさん、神様と遊んでたいよ』
もっとたくさん、神様と遊んでたいよ』
寧々
『だから——神様の新しい家は、わたしが作る。
神主さんに相談したら、職人さんを紹介してくれるって!
何年かかるかわからないけど……絶対に作るよ!』
神主さんに相談したら、職人さんを紹介してくれるって!
何年かかるかわからないけど……絶対に作るよ!』
寧々
『だから……だから、お願い!
これからも、わたしと一緒にいて!』
これからも、わたしと一緒にいて!』
寧々
……——うん
えむ
寧々ちゃ~ん!
リン
寧々ちゃ~ん!
寧々
あ、みんな!
リン
今、なんのお芝居してたの~?
すっごくかっこよかったよ!
すっごくかっこよかったよ!
司
全くだ!
思わず見惚れてしまったぞ
思わず見惚れてしまったぞ
寧々
ふふ、ありがと。
今のは、昔いた時劇団でやった芝居なんだ
今のは、昔いた時劇団でやった芝居なんだ
リン
え? それって、もしかして……
寧々
そう。わたしが失敗した舞台
類
それをやろうと思ったということは……
何か心境の変化があったのかな?
何か心境の変化があったのかな?
寧々
うん
寧々
……あの経験は、
今も思い出すと苦しくなるけど……
今も思い出すと苦しくなるけど……
寧々
あの経験があったから、
ちゃんと弱さを乗り越えられたんだなって思えて
ちゃんと弱さを乗り越えられたんだなって思えて
寧々
そう思ったら、もう1回ちゃんとやっておきたくなったんだ
えむ
寧々ちゃん……
寧々
まあ、あの経験があったから、
みんなにはたくさん迷惑かけちゃったんだけど……
みんなにはたくさん迷惑かけちゃったんだけど……
類
フフ、何をいまさら水臭いことを言っているんだい?
類
僕達はいつも、
お互い迷惑をかけあって進んでいるじゃないか
お互い迷惑をかけあって進んでいるじゃないか
司
そうだ!
頼り頼られ、助け助けられだ!
頼り頼られ、助け助けられだ!
司
誰しも最初からたったひとりでパーフェクトなスターに
なれるわけではない。だろう?
なれるわけではない。だろう?
寧々
ふふっ、そうだね
リン
ねえねえ、リンも寧々ちゃんのこと
助けられたかなあ?
助けられたかなあ?
寧々
うん、もちろんだよ
寧々
リンのニョロニョロ体操、今も家でやってるしね。
あれのおかげですごく寝つきがよくなったよ
あれのおかげですごく寝つきがよくなったよ
リン
そうなのっ?
えへへ、やった~!
えへへ、やった~!
寧々
ふふ。
……ねえ。よかったらなんだけど、今からみんなで1曲歌わない?
……ねえ。よかったらなんだけど、今からみんなで1曲歌わない?
司
む? どうした当然
寧々
昔のことをちゃんと振り返れたら、なんだかスッキリしてさ。
思いっきり歌いたいって思ったんだ
思いっきり歌いたいって思ったんだ
寧々
リンもどう? 一緒にやらない?
リン
うん!
みんなでいっぱい歌っちゃお~☆
みんなでいっぱい歌っちゃお~☆
寧々
ふふ、それじゃあやろう!
寧々
読み:ゆけ