近未来博物館 館内
えむ
ん~っ! どのブースも、すーっごくおもしろかったな!
まふゆ
これから、こういう技術が広がっていくかもって思うと
楽しみだね
楽しみだね
一歌
はい! 次はどのブースに行きましょうか
こはね
あ……その前に、お水を買ってきてもいいですか?
ちょっと喉がかわいちゃって
ちょっと喉がかわいちゃって
まふゆ
じゃあ、少し休憩する?
たしか向こうにベンチと自販機があったはずだよ
たしか向こうにベンチと自販機があったはずだよ
こはね
ありがとうございます。
でも、そこまでしてもらわなくても……
でも、そこまでしてもらわなくても……
まふゆ
気にしないで。
実は、私もちょっと喉が渇いたなって思ってたんだ
実は、私もちょっと喉が渇いたなって思ってたんだ
一歌
着いてからずっと歩いてましたしね。
さっきの迷路でも、ちょっと体力使っちゃいましたし
さっきの迷路でも、ちょっと体力使っちゃいましたし
えむ
うん! あたしも何か飲みたいな~
まふゆ
ね、みんなで休憩しよう
こはね
あ……
こはね
(さっきも思ったけど、朝比奈先輩ってかっこいいな)
こはね
(すごく大人っぽいし、それに——)
まふゆ
じゃあ、まずはその3つから回っていこうか。
一番近いのは……迷路かな。こっちだよ
一番近いのは……迷路かな。こっちだよ
まふゆ
小豆沢さんを見てたら、私もやってみたくなっちゃって。
3人でモデルになってくれたら嬉しいな
3人でモデルになってくれたら嬉しいな
こはね
(ずっと、私達が楽しめるように
さりげなく気遣ってくれてる)
さりげなく気遣ってくれてる)
こはね
(優しくて、頼りになって……
学校のみんなが憧れるのもわかるな)
学校のみんなが憧れるのもわかるな)
こはね
(……でも……)
こはね
(朝比奈先輩は、ちゃんと楽しめてるのかな……?)
こはね
(そういえば先輩の行きたいブースは聞いてなかったし……
次は、どこに行きたいのか聞いてみよう)
次は、どこに行きたいのか聞いてみよう)
えむ
てってれ~♪ お水パワーで、完全復活っ☆
一歌
このあとも思いっきり楽しめそうだね
まふゆ
じゃあ、次のブースに行こうか。
どこがいいかな?
どこがいいかな?
こはね
あ、そのことなんですけど……
こはね
次は、朝比奈先輩が行きたいところにしませんか?
まふゆ
えっ?
一歌
たしかに……今まで、私達が行きたいブースばっかり
行っちゃってましたね
行っちゃってましたね
えむ
朝比奈センパイ、どこがいいですかっ?
まふゆ
うーん、そうだなあ……
まふゆ
(行きたいところ……)
まふゆ
……じゃあ、あそこはどうかな?
VR技術の歴史や研究内容が掲載されてるみたいだよ
VR技術の歴史や研究内容が掲載されてるみたいだよ
こはね
わ……年表や論文がズラッと並んでますね
まふゆ
レポートの宿題もあるから、
ああいう展示で勉強するのも大事なんじゃないかなって
ああいう展示で勉強するのも大事なんじゃないかなって
えむ
はっ……! 楽しくって、
レポートのことすっかり忘れちゃってたよ~!
レポートのことすっかり忘れちゃってたよ~!
こはね
でも……それだと、先輩が行きたいところとは
少し違うような……
少し違うような……
まふゆ
そんなことないよ
まふゆ
レポートのためもあるけど、歴史や背景を知っておけば
他のブースももっと楽しめると思うから
他のブースももっと楽しめると思うから
一歌
なるほど……。
そういうことなら、私も行きたいです
そういうことなら、私も行きたいです
まふゆ
他のふたりは、どうかな
えむ
あっ……はい!
大丈夫です!
大丈夫です!
こはね
私も大丈夫です
まふゆ
よかった。
じゃあ、行ってみよう
じゃあ、行ってみよう
一歌
はい!
こはね
(考えすぎかもしれないけど……、
やっぱり、私達のことを考えて選んでくれた気がする)
やっぱり、私達のことを考えて選んでくれた気がする)
ルカ
『…………』
数十分後
こはね
——VRって、介護や医療の分野でも研究が進んでるんですね
まふゆ
うん。VRを使って、家でもケアができるようになれば
みんなの負担が減りそうだね
みんなの負担が減りそうだね
一歌
はい。それに、VRって人と人をつなげてくれる
技術なんだなって思いました
技術なんだなって思いました
一歌
入院してても、VRで学校に通ったり、
友達とライブに行ったり……
そういうことが普通にできるようになったら、素敵だろうな
友達とライブに行ったり……
そういうことが普通にできるようになったら、素敵だろうな
えむ
あ! そうなったら、フェニックスワンダーランドにも
世界中の人が遊びに来れるようになるかも!
世界中の人が遊びに来れるようになるかも!
こはね
わ……どこでもフェニランのショーが
見れるようになったら、私も嬉しいな
見れるようになったら、私も嬉しいな
まふゆ
ふふ、素敵だね。
それじゃあ……次はどこに行こうか?
それじゃあ……次はどこに行こうか?
こはね
あ、じゃあ次は……朝比奈先輩が——
まふゆ
さっきは私に合わせてもらったから、
次はみんなに選んでほしいな
次はみんなに選んでほしいな
こはね
(あ……)
えむ
むむむ~……あっ!
そこの、『メイキングおしゃべりお友達』はどうですかっ?
そこの、『メイキングおしゃべりお友達』はどうですかっ?
一歌
メイキングおしゃべり……?
あ、これだね。えっと——
あ、これだね。えっと——
一歌
へえ……スマホアプリで作ったアバターと話せるんだ
まふゆ
ホログラムで浮かび上がらせたり、
AR写真を撮ったりもできるみたい。
いろんな機能があるんだね
AR写真を撮ったりもできるみたい。
いろんな機能があるんだね
こはね
(いろんな機能……
それなら、先輩も楽しんでくれるかも)
それなら、先輩も楽しんでくれるかも)
こはね
私も、やってみたいな
まふゆ
じゃあ、次はこれにしようか
えむ
はいっ! よーし、みんなが笑顔になっちゃうような、
楽しいお友達を作るぞ~!
楽しいお友達を作るぞ~!
まふゆ
まずは……この二次元コードで、
お試しアプリをインストールするんだって
お試しアプリをインストールするんだって
一歌
……よし、できました!
こはね
私もアプリ開けたよ。
『まずは、ベースの型を選択してください』、だって
『まずは、ベースの型を選択してください』、だって
えむ
わ……! 人に、動物、食べ物の型まである~!
一歌
顔とか服も、いろんなパーツがあるね。
どんな子にしよう……
どんな子にしよう……
まふゆ
(……お手本の女の子に寄せればいいかな)
まふゆ
(型はデフォルトにして……)
ルカ
『ハロー、まふゆ』
ルカ
『アバターもいいけど、私ともお喋りしてほしいわ』
まふゆ
ルカ……?
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