ミシンラウンジ
瑞希
——じゃじゃーん!
どう? ピンクの鬼!
どう? ピンクの鬼!
雫
ふふ、とってもかわいいわね
まふゆ
へえ。ツノの根元に、リボンがついてるんだ
遥
いいね。いろんな種類から選べた方が
子供達も楽しんでくれそうだし……
こういうバリエーションも、もっと増やしてみようか
子供達も楽しんでくれそうだし……
こういうバリエーションも、もっと増やしてみようか
瑞希
わーい、やったー♪
瑞希
それにしても、またこのメンバーで
刺繍やれるなんて嬉しいな~
刺繍やれるなんて嬉しいな~
まふゆ
うん。声をかけてくれてありがとう、ふたりとも
雫
私達のほうこそ、協力してもらえてすごく助かってるわ
遥
お祭りに来てくれた子全員に
ハンカチを配るとなると、かなりの数になりそうだったしね
ハンカチを配るとなると、かなりの数になりそうだったしね
みのり
——皆さん、お疲れ様ですっ!
冬弥
差し入れを持ってきました。
よければ、どうぞ
よければ、どうぞ
瑞希
わっ、お菓子だ! おいしそ~
まふゆ
ありがとう。
後で、みんなでいただくね
後で、みんなでいただくね
みのり
もうこんなに出来てる……!
どの鬼もすっごくかわいい~!
どの鬼もすっごくかわいい~!
雫
ありがとう。シルエットで可愛さが伝わるように、
図案をみんなで考えたのよ
図案をみんなで考えたのよ
冬弥
刺繍の縫い目も美しいですね。
これがすべて手作業とは……
これがすべて手作業とは……
瑞希
冬弥くんも、やってみたらできそうだけどね。
前に衣装チームで、裁縫もやってたし!
前に衣装チームで、裁縫もやってたし!
冬弥
いや、さすがにここまで高度なことは難しそうだが……
雫
簡単なステッチばかりを使ってるから、
実はそんなに難しくないのよ。
よかったら、少しやってみない?
実はそんなに難しくないのよ。
よかったら、少しやってみない?
冬弥
そうなんですか?
それなら……挑戦してみたいです
それなら……挑戦してみたいです
みのり
はいはい! わたしもやってみたいです!
雫
じゃあ、まずは好きな色の刺繍糸と
ハンカチを選ぶところからね
ハンカチを選ぶところからね
冬弥
わかりました
リン
『……ふふ、冬弥くん楽しそう!
準備も順調みたいだね♪』
準備も順調みたいだね♪』
寧々
じゃあ、まずは花里さんから練習していこうか
みのり
はいっ!!
みのり
『ねえ、あなた、ふもとの村に住んでる子でしょ?
私と一緒に遊ぼうよ!』
私と一緒に遊ぼうよ!』
穂波
わ……すごく感情がこもってるね。
鬼の女の子の、友達になりたい気持ちが伝わってきたよ
鬼の女の子の、友達になりたい気持ちが伝わってきたよ
寧々
うん。でも、体の動きは抑えたほうがいいかな
寧々
あんまり派手に動くと、
読み聞かせじゃなくて劇になっちゃうから
読み聞かせじゃなくて劇になっちゃうから
みのり
うう~……気持ちを込めようとすると、
勝手に動いちゃって……気をつけます!
勝手に動いちゃって……気をつけます!
寧々
それじゃあ、次は青柳くんだね
冬弥
ああ、わかった。鬼を見つけた村人の役だな
冬弥
『おにがきたぞー』
穂波
ええっと……
穂波
も、もうちょっと気持ちを込めて読んでみるといいかも……?
冬弥
気持ちを込める……
冬弥
……難しいな。
自分なりに、状況をイメージして読んでいるつもりなんだが……
自分なりに、状況をイメージして読んでいるつもりなんだが……
寧々
なるほど……。
ちょっとやり方を変えてみたほうがよさそうだね
ちょっとやり方を変えてみたほうがよさそうだね
寧々
じゃあ——身近な人が、こういう時に
どんな風にしゃべるかを想像しながらやってみるのはどう?
どんな風にしゃべるかを想像しながらやってみるのはどう?
冬弥
身近な人?
寧々
うん。お手本があると、
声のトーンとか抑揚も想像がつきやすいかなって
声のトーンとか抑揚も想像がつきやすいかなって
寧々
例えばだけど……司とか?
冬弥
なるほど、司先輩のように……
冬弥
——わかった。やってみよう
冬弥
『オニガ、キタゾオ!』
寧々
だいぶ良くなったけど……
今度は、ちょっと力が入りすぎかな……
今度は、ちょっと力が入りすぎかな……
寧々
ごめん、わたしの例があんまりよくなかったかも
冬弥
いや、俺が司先輩になりきれなかったのが悪かったんだ。
もう一度やらせてくれ
もう一度やらせてくれ
冬弥
力を抜いて…………
冬弥
『鬼が……来たぞ……!』
リン
(冬弥くん、がんばれ~~!)
司
『おのれ、獅子舞め……! どこへ行った!?』
愛莉
『毎回、鬼の縄張りまで堂々と入り込んできて……!
今日という今日は許さないわ』
今日という今日は許さないわ』
司
『ああ! 見つけ次第、さっさと追い出して——』
獅子舞ロボ
『ガブガブガブッ!』
愛莉
『ちょっと! 後ろから奇襲なんて卑怯よ!』
司
『しかし、ここで会ったが百年目!
今日こそは絶対に勝負をつけてやるぞ!』
今日こそは絶対に勝負をつけてやるぞ!』
類
——そこまで
類
いいね! ふたりとも、想像以上の出来だよ
司
ハッハッハッ、そうだろう……じゃない!
さっきの獅子舞の奇襲は、打ち合わせと違うだろうが!
さっきの獅子舞の奇襲は、打ち合わせと違うだろうが!
愛莉
あ、やっぱりそうよね?
とっさにそのまま続けちゃったけど……
とっさにそのまま続けちゃったけど……
類
フフ、戦闘の迫力を追求したくてね。
ふたりにぶつからないように
獅子舞ロボの動きは計算しているから、安心してほしいな
ふたりにぶつからないように
獅子舞ロボの動きは計算しているから、安心してほしいな
類
それにしても、素晴らしいね。
特に桃井さんのアドリブは見ごたえがあるよ
特に桃井さんのアドリブは見ごたえがあるよ
愛莉
ありがと。バラエティなんかをやってると、
その辺りが鍛えられるのよね
その辺りが鍛えられるのよね
司
ああ、あれにはオレも驚いたぞ!
さすがだな、桃井愛莉!
さすがだな、桃井愛莉!
愛莉
もう、だからなんでフルネームなのよ!
類
しかし……この出来を見るに、
もっと大胆な演出を加えてみてもいいかもしれないね
もっと大胆な演出を加えてみてもいいかもしれないね
愛莉
大胆な演出?
類
そうだね、たとえば神社の池の中から
ふたりが水しぶきと共に飛び出すとか——
ふたりが水しぶきと共に飛び出すとか——
司・愛莉
『できるわけあるか!』
『できるわけないでしょ!』
『できるわけないでしょ!』
みのり
おおお~……司さんと愛莉ちゃん、息ぴったりだね
冬弥
ああ。どんなショーになるか、楽しみだな
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