乃々木公園

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ふむ……。まだみんな、来てないようだな
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さすがに30分前は早すぎたか。
ならば、会議の用意をしながら待つとしよう

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(今日は『超決定会議』——
今後のオレ達の方針を議論する日だ)
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(もちろん議長は——座長であるこのオレ!)
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(立派な議長として、
皆の意見をしっかりまとめていかなければな!)
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(だが……ひとつ問題がある)
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(オレは議長なので当然、
意見を取りまとめなければならない立場だ。
しかし——)
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(あれをやりたい気持ちが抑えきれん……!)
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(……しかし、議長が率先して意見を言うというのも
いかがなものだろうか)
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(それでは役割を理解していないようにも見える。
しかししかし……)
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やはり——あれがしたい!!
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えむ

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あれってなーに!?
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ぬあーーーーーーっ!?!?

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寧々

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あ、エビみたいに跳んでった
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さすがの跳躍力だねえ
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な……! お前達、いたのか!
ならさっさと声をかければよかっただろうが!

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えむ

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えへへ。みんなでバァ!ってやったら
楽しいかなって思って♪
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寧々

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それで——司のやりたい『あれ』ってなんなの?
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うーむ…………。
議長が最初に意見を言うのは
あまりよくないのではとも思っていたが——
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聞かれたならば仕方がない!
超決定会議の一歩目として、
オレの意見を話させてもらう!
21

えむ

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うんっ!
聞かせて聞かせて!
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オレは——これまでの修行の集大成として、
自主公演をやりたいと思っている!!
23

寧々

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え?
24

えむ

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自主公演?
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ああ!
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フリーランスの劇団として、
そろそろ自主公演に挑戦してもいいのではないかと思ってな!

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寧々

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あ、たしかに……。
っていうか、類も前、選択肢に入れてたよね。自主公演
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そうだね。
そして僕も、同じ提案をしようと思っていたよ
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えむ

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え、類くんも?
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ああ。この前の大原監督の現場で、
少しずつ力をつけられているように感じてね。
それで——
31

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『今の全力を試す場がほしい』と思ったんだ
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寧々

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今の全力を試す……か……
33

えむ

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——それなら、あたしもやってみたいな!
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えむ

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森ノ宮とかでいっぱい勉強したこと
ちゃんとできるのかチャレンジしてみたい!
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寧々

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……そうだね、わたしも一緒かも
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寧々

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元々わたしは、『改めて演技理論とかをみんなで学びたい』って
思ってたけど——
37

寧々

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やっぱり実践に勝るものはないって言うしね
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……!
まさか、ひとつ目の意見で決まってしまうとは……!
39

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フフ。
会議が始まったと思ったら、終わってしまったねえ
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えむ

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もしかしたら、日本一シュパパ!って終わった会議かもねっ☆
41

寧々

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まあ、自主公演やるならやるで、
またいろいろ考えなきゃいけないことはあるけどね
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寧々

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自分達がやりたいお芝居をやりながら、
ちゃんと収益も考えなきゃいけないんだし
43

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そうだな……そこはやはり難しいだろう。
劇場も自分達で借りる必要があるし、
金銭面についてしっかり考えなければならない
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えむ

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でもでもっ!
あたし、いっぱい勉強したから、がんばるよ!
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寧々

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ふふ、頼もしいな
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えむ

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それにね、公演をやるなら全部自分達でやる以外にも
方法があって——
47

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ああ、それなんだけれど——
ひとつ嬉しい報せがあるんだ
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ん?
49

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もともと今日の会議で話そうと思っていたんだけれど——
実は、今まさに、とある劇場から共催の依頼が来ていてね
50

寧々

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共催って……
51

えむ

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あ! それ知ってるよ!
かかるお金とか責任とかはわけわけして、
一緒にショーを作ることを言うんだよね!
52

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うん、今回もそういう形で打診があったんだ。
完全な自主公演ではなくなるし、
費用面などは相談が必要だけれど……
53

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ショーの内容については僕達が自由に決められる。
とてもありがたい条件なんだ
54

寧々

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でも、なんで急に?
劇場から声をかけられるなんて、
結構有名で規模も大きい劇団じゃないと難しいっていうか……
55

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それなんだけど——
56

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なんと、榊さんが力添えをしてくれたんだ
57

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な……! 榊さんが!?
58

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ああ。劇場側が共催相手の劇団を探していた時に、
『ワンダーランズ×ショウタイムならばいい公演をするだろう』と
話してくれたらしくてね

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59

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それで、一緒にやりたいと思ってくれたらしい
60

寧々

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そうだったんだ……。
にしても、あの榊さんが推薦してくれるなんて……
61

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僕も驚いたよ。そこまで気にかけてもらえていたなんてね
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えむ

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あ!
もしかしたら前の公演、気に入ってもらえたのかな?
63

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かもしれんな!
64

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しかし、劇場を押さえるのは難航するやもしれんと
思っていただけにありがたい。渡りに船とはこのことだ!
65

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この提案、ありがたく受けようではないか!
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しかし、これから忙しくなるぞ。
芝居の練習だけでなく、
集客や宣伝のために劇場と打ち合わせもしなくてはいけないしな
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せっかくなら、いつもはやらないような演出もやりたいしね
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寧々

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音響もこだわりたいな。
今回もたくさん歌いたいし
69

えむ

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えへへっ、やることい~っぱいだね!
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それでは——ワンダーランズ×ショウタイム、
初の共催公演に向けて、準備開始だ!!!!
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寧々・類・えむ

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『おーっ!』

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72

えむ

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えっと、チケットのことは、
劇場の人と一緒にやった企画会議で大体決まってるから……。
次はどう宣伝するか考えよーう!
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MEIKO

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ポスターやチラシは作っていくとして、
あとできそうな宣伝っていえば……
74

ルカ

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公演の宣伝のためのショーをやるとかどうかしら~?
75

MEIKO

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あら、楽しそう!
でも、宣伝のためのショーの宣伝が必要にならないかしら?
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えむ

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えっと、ショーの宣伝のためのショーの宣伝のショーって……
ぐるぐる~ってなっちゃいそう! それにお客さんも
どのショー見ればいいのかわかんなくなっちゃいそうだね~
77

MEIKO

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たしかにそうね……。
んー……お客さんのことを考えて
アイディアを出すのって難しいわ
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えむ

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お客さんのこと……
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えむ

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じゃあ、こういうのはどうかな!?
えっとまずは——
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脚本は——3本目でいこう
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KAITO

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なるほど……。
どれも魅力的だと思ったけれど、決め手はなんだい?
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はじめは、子供から大人まで幅広い層に楽しんでもらうためにも
分かりやすいストーリーが良いかと思ったんだけれど……
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劇場側から、『客層的に一歩踏み込んだものをやってもらいたい』
と言われていることを考えると、3本目がいいと思ったんだ
84

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……ただ、やはり生死にまつわる話は
観客にとって大きなストレスになることが多いから……。
ここをどう調整していくかだね
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KAITO

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——類くんなら、きっと大丈夫だよ
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KAITO

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困ったら相談に乗るから、いつでも話してほしいな
87

寧々

♪——————……
88

寧々

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……ふぅ。どうだったかな?
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ミク・リン

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『ううぅ……』
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ミク

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すごいよ寧々ちゃん!
ミク、胸がギュギュギューってなっちゃった!
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リン

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うん……!
悲しい気持ちがビリビリーって伝わってきて……!
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寧々

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わ、ふたりとも、そんなにぬぐったら目が赤くなっちゃうよ
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寧々

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はい、ハンカチ。
あ、でも……次も悲しい歌だけど、大丈夫?
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リン

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うんっ! 聴かせて聴かせて☆
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ミク

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あ、鼻かむティッシュも用意しないと~!
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……うむ!
皆、順調なようで何よりだ!

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97

レン

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そうだね!
すっごくおもしろい公演になりそうだな……!
98

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ああ。しかし——最後の最後はやはり、
オレ達自身の演技にかかってくる!
99

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最高のクオリティにできるように、
オレが練習プランを組んできた!
1分1秒も無駄にせずにいくぞ!
100

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というわけで——お前達、練習の時間だ!!
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ミク

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ふふっ、司くん、メラメラ~ってしてるね☆
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KAITO

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ああ。今回の公演も——楽しみだね
1カ月後

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103

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台本はカバンに入れて……。
うむ。明日の準備もバッチリだな
104

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ふぅ……。
しかし、怒涛の1カ月だったな
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搬入とリハも無事に終わって——いよいよ明日が初日か

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106

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ん? メッセージ?

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……! 獏野さんからだ!
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『お招きありがとう。
僕は2日目夜の公演に行けそうです』か……。
ふふ、見てもらえるのが楽しみだ
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おお、鬼島さんからもメッセージが……。
そういえば寧々達にも、青龍院や白虎町から
初日に来ると連絡が来たらしいな
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……ありがたいな。
公演の成功を願って、足まで運んでもらえるというのは
111

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(……しかし……)

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112

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(やはり、旭さんからのメッセージはないな)
113

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(今回の招待だけではない。
以前送ったメッセージにも、未だ返事は……)
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旭さんは、どうしてしまったのだろうか……
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と……!
初日を前に、他のことを考えていてはいけないな
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今は、目の前の公演に集中しろ! 天馬司!
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全てのお客さんを——最高の笑顔にするために!!